ボストン・テロ・・・

遂に発生したか・・・発生してみると、今まで、「危険!」と言う意識がないままに、希薄な状態でよく続けられたものだな・・・と、開催者・警備当局の努力に敬意を表したい気持ちである。かつては、労働争議の現場に、暴力団風の集団が殴り込みを掛ける風景は、筑豊炭田の炭坑(ヤマ)でも、時々は見られたものだったが、私の目には、閉山が続く環境の中で、当の労働組合の幹部が、「暴力団」化しているらしい話は興味深かった。しかし、テロが行われた話は耳にしたことはない。

労働者の側が、特に警戒した話は聞かなかったし、炭住の中に、オルグが入り込み、スト・破りの警戒はしても、組合幹部へのテロ(近いものは時々噂がながれてはいたが・・・)が実行された話は聞いたことがない・・・戦後、特高警察等に対するリンチが殆ど行われなかったと言うから、日本人は、元来が優しいのだろう。勿論、会津攻めの薩長の兵士の残虐さは、会津の側の、足軽から、藩の長老まで、各階層の武士や、農民、町人の手記・日記に詳しく、厖大な記録が残されているらしいが、親書で紹介される数冊を読んだだけで、日本人が「人道的」であるとは言い難いが、維新で、西郷隆盛大久保利通が、早く死んでくれたお陰で、東北諸藩の有為な人材は、新政府の中で、大きな、かつ貴重な仕事を為している・・・この辺りから、新しい日本人が、誕生したのだろうか・・・寧ろ、浅間山荘事件等に見られる様に、「右翼」の行動の方が、危険なのだが・・・無気力と言われる、この国の若者層は、自然に育てば、概ね「優しい・・・」、反面で、移民に厳しい世論があり、移民受け入れに積極的な側の苛立ちを生んでいる・・・しかし、結果的には、安全サイドに結果しているのではないか・・・

私は、もう少し、移民・・・特に、上方試行・思考の人材として・・・が緩和されても良いと思うが、若い方が、色々な国籍の方と結婚する事で、日本の文化に馴染みながら、異文化を、周りの日本人のethosの変化に寄与することで、移民が進行する・拡大する・・・その過程を大事にしたいと思う一人である。

東京マラソン・・・よもや中止はないだろうと考えるが・・・一つの試金石ではあるだろう。頑なに殻に閉じこもって、心を見せない国家のマラソンは、テロの危険を回避する知恵は提供しないだろう。開かれた空間で、各々の自由が許された空間で、如何にして「テロ」を防ぐか・・・民主、自由、人道を旗印とする国家の資格・・・日本が、まず見せて欲しいものである。