3本目の矢・・・・


①海外展開・・・TPPがその典型なのだろうか・・・民主党がいち早く参加を表明(菅内閣)しながら、殆どissueにもagendaにもならなかった。党内に反逆分子を抱えていたからだろう。また、票にもならない、農業者の「票」の脅しに屈したからだろう。真面目な日本の農業者が何故報いられないのか・・・本当は報われているのかも知れないが、消費者が、その努力を認めない・・・良質な美味さ、健康的な美味さを評価する舌も気持ちも持ち合わせない消費者を相手に政治をしようとしたのが、民主党の敗北であり、現今の低迷なのではないか・・・もう爺婆農業の為に、農業を補助金漬けにするのは止めるべき・・・安部内閣のconceptなのだろう。大賛成である。Costを掛けて、美味しい米なら、その味が報われる値段で販売すべきであり、消費者が少なければ・・・方法は二つ・・・①生産を止めるか・・・②愛食してくれる消費者(少々高価でも)にだけ売る・・・。そして、TVの料理番組のCMに、その美味しさを喧伝する・・・愛好者が、その背中を押すべく、可能な支援・努力をする・・・工業製品の海外展開は言わずもがな、努力する人々への支援・・・まずは、農業でdrasticに実効を見せるべきだろう。

②医療・・・新しい医療、実験的な医療を、その危険性を回避しながら、患者の勇気で支えられる様な体制を作るべきだろう。大腸癌が見つかったのは地域の総合病院だった。担当の医師は、病院スタッフの能力の限界と、設備の限界を親切に説明した後で、福岡市の九州大学病院でのsecond opinionを勧めてくれた・・・つまり、肛門を失わずに済むことへの可能性だった。そして、いま6年目・・・感謝をする毎日である・・・再発には、諦めざるを得ないだろうが・・・。
時々、色々な医院、医師の悪い評判を聞く。時に、その事例を見せてくれる人もいる。だからと言って、患者の全てが、大学病院に、大きな総合病院に、初診から通う必要はない筈・・・医療の技術と、そのレベルが、患者に懇切丁寧に説明されることが、先ず必要だろう。その為には、counselorの適正な配置と教育が欠かせない・・・IPS細胞も、全てがOKと言うことではあるまい。
如何なる病でも、患者が満足して臨終を迎える医療・・・それには、余命を有効に生きる覚悟を持った患者の存在も欠かせないのかも知れない。善き医療とは、良き医師とは・・・良き余命を与えてくれる医師であり、医療であり、そして、それに値する個人であろう・・・・と、私は思う。私の覚悟でもある。

③−1・・・育児休暇・・・3年間は、親の傍で・・・正面から反論する心算はない。しかし、3年は長すぎる。早く職場に復帰したい。復帰させたい人財も存在するだろう・・・給与体系が、年功序列から職能体系に代わりつつあると言う。つまり、己の技術・能力が向上しない限り、新しい挑戦に成功しない限り、給料は上がらない・・・つまり、将来の夢は存在しないことになる。そんな時代に、育児の為の空白が何を意味するのか・・・育児に専念するのも、職場復帰を早めるのも・・・何れもが個人に寄与する制度を探るべきだろう。あるいは、systemを探るべきだろう。

③−2・・・待機児童・・・横浜が、「0」。安部総理を勇気づけた様だ。これはいつにかかって自治体の努力である。議会の議員の全員を無報酬にしてでも、実現すべきであると私は思う。待機児童が「0」になれば、女性の職場進出も大きく前進し、男性の長時間労働も、また激変(激少)する筈である。そして、巷の消費生活も活発になり、その経済効果は計り知れなく大きい。
国会のニュースはmediaに溢れるが、足下の地方のnews、とりわけ政治に絡むnewsに、地方の住民は・・・つんぼ桟敷(禁句語だが)である。我々は、地元の事を全く知らない。例えば議員の不正など、始めから、その始末まで・・・議員が、何食わぬ顔で、議場に居るのが不思議だが・・・・地元紙は全く触れない・・・newsの暗黒である。

結局、「三本目の矢」については、その成果が、至ってlocalなものである。都会の感情にひとくくりにしない報道・・・この事を安部さんが口にすると、それは報道干渉になるのだろう。上手に、mediaに御灸を据える方法を考えて欲しいものだ・・・。せめて、news casterが世論に媚びないことを願うばかり・・・・