安易な・選挙・定数の憲法違反判決・・・

議員定数憲法違反・・・各地の裁判所で違憲判決が予測されるのだそうだ。この種の記事を見る度に、TVのニュースに聞く度に・・・弁護士の恰好な稼ぎの種になっているな・・・と、私は思う。この裁判が、日頃は、暴力団や、一部顔役の犯罪にも似た行為を弁護する後ろめたさを緩和しているのだろうな・・・と。

現行・定数配分を、厳密に人口・・・投票・有資格者・・・比にすれば、「定数=0」の地域、市町村も生じる、また、将来は確実に生じる可能性があるのではないか。それ故の「比例区」と言うのであれば、比例区定数を大幅に拡大(増員)して、小選挙区は、数県を纏めて、定数を設定すべきであろう。
恐らく、国民の政治不信・無関心を増長することは必須・・・選挙制度の崩壊にもなりかねない。

その原因は、人口の都市集中にあると考えるのが妥当であると、私は考える。今般の東京オリンピックの招致・・・これだまた、東京の人口は大きく増えるだろう・・・その増えた人口に、定数を増やせというのだから、国会議員の大半が、都会選出の議員になるのは必定・・・地方は、ますます見捨てられることになる。

実は、現行でも、地方の定数で選出されている国会議員の大半が、都会に生活する「都会人」なのである。「お国帰り・・・」。こんな言葉が存在するのは、日本だけではないのか。アメリカでも、政府、与野党の要職を辞退する政治家が多いと聞く・・・理由は、選挙区が留守になるからである。その選挙区に居を構え、家族が生活をしていても、選挙区に不在では、次の選挙での当選は覚束ない・・・これは、選挙民の意識の高さでもある。その意味では、裁判所の「違憲判決」・・・地方からの批判の声があがらないと、地方はますます見放されることになる・・・墓穴を掘ることになるのである。

東日本大地震・・・あれだけの災害で、政治家の一人も被災者になっていない。犠牲者も出ていない・・・不思議に思わない、我々選挙民の感覚のマヒである。東京でのうのうとTVを見ていて、適当な時期に被災地を訪れて、さも善人であるが如く、被災者を見舞う・・・偽善者以上の偽善である。これを、感謝感激の涙で迎える選挙民も愚かであるとしか言いようがない・・・・「何故、お前がそこにいなかったのだ!」との叫びが欲しかった・・・。

繰り返す、東京に住みながら、地方区で当選する議員達・・・彼等の存在は、東京を含む選挙区の定数に数えるべきなのだ・・・その上で、定数・不公平を論じるべきであろう。