屈辱・朝貢外交を哀願するのか?・・・北朝鮮

なんとしても、アメリカの「微笑み」が欲しい・・・金正温の哀願外交の姿がくっきり・・・最近の、ミサイル、核外交に見える光景である。恐らく、父・金正日の遺訓なのだろう・・・これ以外に、金家の血を守る手段はないのだと・・・韓流時代劇ドラマの中で、大陸の巨大国家〜時に衰退の途上にあることもあるのだが〜政権の正統性を認知して貰う為に使者を送るsceneが、御馴染である。勿論、それを、今日で言う屈辱外交・・・と、嫌悪する勢力との抗争もある。しかし、朝鮮半島の政権は、時に、その巨大帝国の横暴には、時として徹底的に闘う・・・一度は手酷い侵略を受けながらも、それを半島から追い出し、かつ、元を滅亡に追い込む歴史もある。しかし、朝貢が、基本的にはその裏に、ある種の屈辱を秘めていることには変わりはない。歴代政権が、その政権の初頭において、必ず、檀君神話とともに、高句麗朱蒙(ちゅもん)に憧れ、公開土大王への憧れを国是とするのも、朝貢の裏に潜む怨念でもあるのだろう。

アメリカを振り向かせたい・・・日本や韓国を凌ぐための願望でもあるだろう。現在の貧困状態の原因を作ったのはロシア(ソ連)である。そして、その国土を荒廃させたのは、スターリンに唆され(金日成)た朝鮮戦争であり、そこに、軍隊を大量に送り込み、南北の人民・市民に謀略の限りを尽くした中国人民軍である。ソ連は、日本が残した「財」の全てを略奪して持ち去った・・・ロシアへ・・・そして、中国人民軍は、南北市民の間に双方・憎悪の感情を植え付けて去った。その憎悪が、現在の、ミサイル外交、核外交の理念として、政権内で正当宗教になっているのである。

アメリカが、中国を承認したのは、共産党・一党支配ではあっても、外交的には、万国から承認され得る姿勢を見せていて、理念的には、世界の平和に利する姿勢を見せているからである。少なくとも、実質的な実力を誇示することない、国家を存続・維持する努力が、認められたと評するべきだろう。北朝鮮政権も、その中国の姿勢を学ぶべきなのだが・・・それでは、政権内部の「無知蒙昧」な勢力を慰撫することが困難・不可能なのだろう。

北朝鮮にミサイルは兎も角、核が存在して、アメリカが、北朝鮮に門戸を開くことはないだろう。あるいは、38度線の国境を「鉄のトーチカ」にしている限り、アメリカが北への援助を行う筈がない。中国にしても、何時の日にかは、政治の形を改めるざるを得ないことは自明である・・・5年、10年ごとではあっても、政権の在り様が変化していることを重く見なければならないのだが、それを国民に説明できない悲しさが、この政権・北朝鮮金王朝の弱点でもある。国民を「奴婢」にしておいて、まともな政治が出来る筈がない・・・よしんばアメリカが振り向いてくれたにしても、国民に向かって「アメリカに足を向けて寝てはならない・・・」と宣言・命令すれば、政権が揺らぐ・崩壊するに、多くの時間は要しまい。


加熱炉の改造・・・熱の流れ図を書いていた頃を思い出す。投入したエネルギー(ガス、重油等)が、如何に有効に利用されているか・・・その排ガス分析から探る・・・その頃、市場に出始めていた、小型の計算機(ピタゴラス・掌に乗る程度の・・・7,000円もしたろうか・・・)を買い、計算した日を懐かしく思い出している。政治も、国民・市民の姿、一つ一つがdataなのである。そのdataから現実を把握し・分析し、その是非を考察して、改造を考える・・・そして、僅かな改造でも果敢に実行する・・・明日の燃焼効率の為に・・・現実に盲目では、何ほどのものも生れない。白内障か、緑内障か・・・病膏盲・・・強がれば強がる程、ぬかるみに足を取られる・・・アメリカをしても救い切れない状態にあるのではないか・・・日々のnewsの中に、悲しみが漂うのが悲しい。