福岡市・子供病院は大丈夫か・・・・現・計画のままで・・・

クライストチャーチ地震・・・日本人学生の被災に報道が集中しているが、市内の「液状化」にも注意を払うべきではないか・・・他山の石として・・・。

言わんとするのは、「子ども病院」。埋め立て地での建設が進められているが、不便を託つことへの懸念から、母親等の反対が多い。また、その動きもしつこいものがある。行政には、行政の思惑があるのだが、それらの全てが市民に、利用者に明かされることはない。全てが「悪」とはならないのだろうが、当面は、利用者の「利」にならない。あるいは、その「利」が見え憎いからである。百年の見通しといっても、子供の命は瞬時であるし、50年後、百年後の子供の為に、目の前の子供を犠牲にするわけにはいかない。大所高所からものを見過ぎる行政の陥る陥穽でもあるだろう。庶民は、明日の為の今日を生きているのであるし、行政の担当者も、生活の蓋をあければ、利用者と変わる事はないのだが、不満を持つ人々の気持ちを察するには、別の教養を要するのである。

液状化」に戻す・・・・

埋立地である。現状技術で「液状化」を防ぐ手立ては原則的にはない。埋め立て予定地から、完全に海水を排除し、その海底に浸透している海水をも全て排除すれば、あるいは、液状化は防げるのかも知れない。しかし、世界に、その様な効率の悪い実績は存在しないだろう。寧ろ地震発生の確率を探るのが賢明だろうと、私は考える。
そして、「液状化」が発生して、病院からの非難が不可能になる危険はないのか、あるいは、非難の方法があるとして、子供たちが安全に、かつ異常なく非難し、その後の治療が支障なく行えるのか・・・その保証があるのか・・・誰が責任を持つのか・・・。問題は際限なく発生するのではないか・・・・

よしんば、現・関係者をむりやり納得させて、ここの立地を知りながら入院・加療をする子供たちに、病院を選んだことを、「自己責任」とするのか・・・それは許されるのか・・・。
これらを無視して、計画通りに病院を建設するのは、自らを「神」と準える傲慢ではないか・・・・絶対に安全な場所はない。しかし、千年以上の安全を隠している建築物も、数多く存在しているのである。せめて、500年程は保証できる立地であるべきではないか。また、アクセス、避難路の確保に、「液状化」の発生の危険を排除する・・・最優先去られるべき条件ではないのか・・・

液状化に囲まれた敷地に子供病院が、子供を擁したまま沈みゆく光景・・・想像するだに恐怖である。行政担当者の健全な思考力を信じたいと、私は思う。