ランドセル・・・・

中学生になる子供から、避難所の新入生にランドセルのpresent・・・と、言っても、伊達直人ではない。中学生が6年間使ったランドセルを、津波に全てを失った子供たちに譲ってあげるのである。span>

その子供たちの言葉が素晴らしい・・・・「大事に使ってください・・・」は、何となく儀礼的でもあるのだが、私の世代なら、ぽい!・・・と投げてよこすのではないのかな・・・しかし、貰った子供のcommentがすらしい・・・・「こんなにきれいに使って呉れたんだ・・・」と、感謝の気持ちが溢れている。span>

この震災を通じて、子供たちに向けられるマイクへの子供たちの反応が楽しい。一言一言が、知的な言葉であり、真摯であり、真面目である。子どもたちも、時代に即応して成長するのだろうか。戦後の焼け跡世代の私たちには、羨ましい。大人達には、大人たちの努力がある。そして、子供たちには、子供たちの言葉がある。避難所に見る、未来への希望である。

恐らく、中学生になる子が、高校生・大学生・そして卒業する頃、被災地にも、僅かな復興が立ちあがっているだろう。10年後に、彼らに与えられる活躍の場は、まだまだ、被災の傷跡を生々しく遺していることだろう。そして、ランドセルを譲ってもらった子が、67年後に社会人になる時、日本は、新しい日本へ、東北へ、新たな歩みを始めていることだろう。>

関東大震災に遭遇し、各国の支援、とりわけ大きな支援を貰ったAmericaと戦争を始めた。今回も、最大級の支援をしてくれたのはAmericaである。勿論、きな臭い臭いの耐えない、韓国、中国、ロシアからの支援も忘れてはならない。色々と難しい外交関係も、関東大震災と同じ様に惹起するだろう。しかし、昭和の前半の過ちを犯してはならない・・・新しい日本人でなければならない。

新中学生から、新小学生に送られたランドセル・・・其処には、新しい世界の予感がある。「過去は想起、現在は今、そして、未来は直感」と云ったのは、哲学者・中島義道だが、私は、未来に持つ素晴らしい直感を信じたい。そして、現在の今を元気に生きて欲しい。そこには、必ず、過去になった今日の感激を想起する君が存在するであろうから・・・。