TOMODACHI・mission

馬関戦争、薩英戦争・・・幕末の「敗戦」と堺屋太一は言う。この戦争で、日本は多大な賠償金を列強から要求された。そして、支払った。しかし、Americaは、その賠償金で、横浜に波止場を建設、横浜市にpresentした・・・今日に言う「メリケン波止場」である。

そして、日露戦争の、停戦をAmericaの力で実現し、日露戦争を「勝利」の形で終えることが出来た。しかし、ロシアから「賠償金」を奪取することは出来なかった。Rooseveltが止めたからである。朝霞貫一なども、「賠償金を要求してはならない」と主張した。戦後の「賠償金」請求は、もう世界の潮流足り得なくなっていたのであろう。Americaとの軋轢は、その後の「移民政策」の中で、深く静かに潜航していたのであろう。それでも、Americaは、関東大震災に、日本への多大な支援を、その復興の力として与えた。

真珠湾の奇襲は、その恩を仇で返す事実であって。Remember・Pearl Harborは、その怨恨の詰まったKWと成らざるを得なかった。それを上手に使ったのは、英国と中国である。日本の南下政策に、東洋の英国・インドの危機を感じた英国が、何とかAmericaに日本を攻撃する機会を与えたい・・・東京の、中国基地から東京、渡洋爆撃(空襲)を考えた英国である。大西洋の「洋上検疫権」を放棄してまでして、Americaにその機会を探らせた。恐らく、宗兄弟も側面的に蒋介石をそそのかして、英国に加担していたことだろう。東京空襲は、英国の軍事力が及ばず実現しなかったが、真珠湾奇襲攻撃は、日本が、自ら墓穴を掘った。
幕末にメリケン波止場を日本に贈り、関東大震災で、その復興に力を貸したAmericaへの日本の恩返しが、真珠湾・奇襲だったのである。そして、その止めになる「原爆投下」も、宗子文とその姉妹のAmericaへの激しい後押しがあって、実現したものである。無知なるTrumanを手玉に取って・・・・。

今回の、America軍の「TOMODACHI作戦」・・・他の諸国の支援から、その規模において、群を抜いている。我々は、今日に至る歴史をしっかりと肝に銘じておくべきだろう。沖縄の海兵隊に関して・・・嫌悪感だけで対応して良いものか。また、「原爆」の季節がめぐって来る度に、その「原因」を論じることなく、Americaへの嫌悪だけを強調する。関東大震災・・・「恩を仇で返した歴史」が消えたわけではない。国家とは、その時の最善の選択を求められる・・・「恩」を忘れることが、最善の政策・外交になってはならない。その恩に、恩で報いる・・・その機会を求めて、平和時の外交があり、平和の継承の上に、常に平和がある・・・そのことの認識を、今、改めて確認したいと思う。

堺屋太一の云う、「第三の敗戦」としての、東北大震災・・・・永遠の平和の礎となることを願い、我々も、歴史に学ぶべきだろう。