菅直人の開きなおり・・・とは!

私を下ろしたかったら、法案を通せ・・・
この台詞・・・窮鼠猫を咬む・・・の類であろう。「情けは他人の為ならず・・・」の意味が分かっていれば、「不信任決議案」の出合唱もなかったのではないだろうか・・・結局、墓穴を掘ったのは自民党。と、私は判断するのだが・・・・・・。
この案件、一段落したら・・・と、いうことは、次の選挙が見えてきたら・・・谷垣・自民党総裁の身辺が騒がしくなるのだろう。うるさい人々が去ったあとだから、それ程は・・・との意見もあるが、権力亡者の心中が平穏であり得るか、否か・・・まあ・・・石破さんあたりで、すんなり治まれば、2,3年は大丈夫だろう。民主党が政権の座をされば、10年ほどは、戻ってはこれまいから、自民党もしっかり腰を据えて党内を整理できる・・・寧ろ、次の人材が出番を待っているのではないだろうか・・・また、最近は、「官僚」への評価が高い。官邸指導が、画餅に過ぎなかったことが、良識ある国民の目には明らかになったのだと思う。「官僚の夏」に描かれる官僚達・・・彼等の真摯な仕事振りが、民主党の官邸主導を反面教師に見えてきた・・・後は、菅直人の独りよがりが、多少でも改善されれば、9月末位までは、この政権を維持できるだろう・・・小沢一郎の裁判が始まれば、小沢側近の造反で、菅直人の勢力が増すだろうから、政局は、また、振り出しに戻るかも知れない。

この捨て台詞・・・「やれるものなら、やってみな!」と、二の腕の刺青を見せながら啖呵を切るヤクザにもにている。市民運動家とは、多分に「ヤクザ」なのだから、菅直人の得てのものでもあるのだろう。都会のひ弱なおぼっちゃまでは、太刀打ちできないかも知れない。
私は、菅直人が、総理辞職と同時に、議員辞職をすれば、鳩山由紀夫の政治生命も終わるだろうと想像しているのだが・・・ハードルは高い。まず、菅直人議員辞職をする勇断を下せるか。そして、鳩山由紀夫に、その地位に相応しい矜持が備わっているか、否か。鳩山由紀夫に、モスクワに移住する位のインパクトを与え得れば、議員辞職しても、影響力は残せるかも知れないのだが・・・。

民主党は、衆参同時選挙を狙っているようだが、現状に一応の解決をつければ、その目論見に期待できても、現状を引きずっている様では、衆参同時惨敗の可能性なきにしもあらず・・・民主党は解体の憂き目を見そうである。国民が、社民党が勢力を回復するより、民主党復権を希望する良識を見せれば、それなりの惨敗で、次・次の選挙で捲土重来を期待できないこともない・・・しかし、菅直人・続投に比べて、安全とは言えないのではないか。小沢・鳩山の蜜月が何時まで続くか・・・その人傘の動きに掛かっているのだが・・・若手に希望は見えないのではないか・・・結集を計れる奉行の力がないのではないか・・・。岡田幹事長と並ぶ顔ぶれに想像することなのだが・・如何なものか。
9月になれば、小沢一郎の裁判も始まるらしい。鳩山由紀夫の焦りも、この辺りにあったのだろう。自民党の幹部も、気が付かないでもなかったのだろうが、其処は菅直人が一枚上だった・・・お遍路での「人間覚悟」の効果でもあるのだろう・・・・「心頭を滅すれば・・・」の効果なのかも知れない。

菅総理が追い詰められている・・・」と、判断した自分が恥ずかしい。