Volunteerの不足を考える・・・・Copy

1.
志願兵・・・volunteerの事である。幾つかの特典がある。
一つは、大學進学の優遇される。一定程度の学力、あるいは思想信条も確認されるだろうが、既婚女性の志願者が多いのも、この制度によるものだと聞く。ドラマ・「バンド オブ ブラザーズ」のsceneにもある。ドイツに侵攻した輸送車両の上での兵士の会話・・・道路標識を見て、此処は、某哲学者の生れた所・・・等の会話が弾む。退役したら、どうするのだ・・・の同僚の問いに「大学に戻って勉強を続ける・・・」と。この兵士、数年後に、記者になって世界を駆け回ったと云う。その様子から、在学中に、志願・・・兵士である。大学を卒業していれば、少尉任官だったのだろう。日本の学徒兵が、ほぼ全員、少尉任官だったと聞く。「戦艦大和の最後」の著者も電探少尉だった。
2.
戦後、日本の捕虜収容所に絡む「虐待」に絡むB,C級・戦犯裁判で、多くの将兵(下級将校)が、処刑された・・・ドイツの裁判では、アウシュビッツが対象で、捕虜収容所の話はあまり聞かない。その一つに、捕虜を管理する、ドイツの将校(高級)と、捕虜の中の将校とが、同じ大学で、ほぼ同じ時期に学んでいた・・・そんな事例が多かったのだと云う。湾岸戦争における捕虜虐待の問題も、その様な視点で分析されたドラマが生まれれば、また違ったものになるのではないだろうか・・・、呑気過ぎる話だが・・・
3.
被災地で、volunteerが激減しているというニュース・・・最盛期でも、阪神淡路の時の半分程度だったと云うから、mediaが、一人騒いでいたことになる。日本のmediaの無責任体質と言っても過言ではないだろう。そして、volunteerを増やす様な、企画もcampaignもない・・・また、その被災地の苦難が、その光景だけで報道されて、人々の「綾」の中を全く探っていないものになっている・・・。恐らく、しばらくは、購読者が増える気遣いはない・・・販売店同士の競争も休戦状態・・・ならば、適当に「窮状」を写真で伝えておけば・・・と、お茶を濁しているのだろう。
4.
現状は、菅直人の動向よりも、volunteerの不足を訴える報道の方が、余程重要だと、私は思うのだが・・・。
5.
理系の大学・高校は「実習」があるから、volunteerも制限される。対策としては、volunteer期間を、学費免除の修学延長の処置に出来ないのか・・・・文系の大学・高校だと、教室で学ぶより、被災地で学ぶことの方が多いだろう・・・そのまま卒業資格を与えても支障はないのではないか。教員志望なら、被災地で、何らかの教育関係のvolunteerも可能性としてはあるのではないか。
6.
修学適齢期の青年に、volunteerを要請すること自体が、其処に、何らかの、修学上の恩典がなければ、応募することは難しいだろう。それは、青年自身の問題ではなく、「子供」の将来を懸念しての「親」側からのbrakeが掛ってしまう・・・現役政治家の子息が、どの程度volunteerに参加しているのか・・・そんなdataも欲しいものである。volunteerの実情を分析するためにも・・・・。
7.
3年間、4年間・・・volunteerで活躍して、そのまま大学の優遇入学可能な精度があれば、高校生の多くがvolunteerとして被災地に駆けつけるだろう。そして、彼らが、そこで学ぶものは多い。外国の、志願兵・volunteerに与えられている恩典も、そのこに育つ「人間性」への評価に期待するものがあるからだろう。
8.
教育とは、教育期間が完了して「完成」ではない。volunteer優遇で学び、卒業しても「足らない」ものに気がつけば、後は、自身の力で、学べば、それで十分であり、社会は、そんな人材を求めているのではないか・・・。
9.
managementの分野で、高卒10年超の素質と、学卒10年の資質の差を見わけるのは、往々にして不可能なのである。つまり、自己研鑽できる「高卒」と、自己研鑽と無縁に過ごす「学卒」の比較のことである。

この列島は、「災害列島」である。そのことを鑑みて、volunteerの優遇、恩典について、真剣に考えるべきだろう・・・そして、急がれることである・・・と、私は考える。