沈みかかった泥舟から降りる人は・・・誰?

沈みかかった船に乗り移る人・・・
1.
「次の電車にしませんか・・・」。「何故・・・?」と問うと、「嫌な予感がするのです・・・」と。こんな人物と一緒に出張すると、始終憂鬱な気分である。他人の不幸を喜びながら、自分も結構な不幸につかまり・・・自ら頭を突っ込み・・・嘆き悲しむのを趣味にしているような手合いである。罪がないと言えばないのだが・・・迷惑ではある。
2.
民主・自民の大連立・・・成らないのは、民主党が、自らの、批判の多い政策に固執して、自民党の妥協を求めている・・・と言うより、ペテンに掛けようとしているからである。しかし、自民党を非難する声は、メディアに載る事が多いのが不思議なのだが、自民党を理解する人々は目している・・・と、私は思う。民主党が譲れない理由を理解する理性も持ち合わせているからである。そんな仲間と反りが合わない・・・そして、民主党の甘い言葉に魅かれて、攫われてしまった・・・私の目には、沈み掛かった船に乗り換える愚か者にしか見えないのだが、「義侠心」と評価する向きもある。しかし、「義侠心」とは、自らを翻すことではあるまい・・・「説」を翻すなら、それを公表し、自分の理念・意志を明確にして、それからた続きを行うべきであろう。
3.
サラリーマンの世界にも、たまに見る風景である。隣の庭は美しく見える・・・・些細な不自由、小さな不平等に、理由もなく遺恨を持って、一見真面目に業務に励む姿を見せる・・・利口な管理者には見え見え・・・だから、管理者は、公の席や、人事担当者の前では、当人を褒めちぎる・・・何人かの管理者が、その言葉を信じて、その人物にオファーを掛ける。そして、当人は満足して移籍する・・・追い出した方も万々歳・・・万事丸く収まるのだが・・・日ならずして、当人の化けの皮は剥げる・・・不満を持てば、世界60億人を相手に喧嘩しているようなものである。哀れでもあるのだが、一つに見本にはなる。若い人が「派遣」を求めて退社を始めたころ、そんな事を知らない後輩が増えていた。彼らに忠告したのは、私の様な少数派だった・・・その過去の未来が、今日の無縁社会に繋がる、派遣なのである。
4.
一人でも多くの兵隊が欲しい民主党が「一本釣り」・・・見事釣り上げた・・・この「男」何処で、消えるかが楽しみではある。与謝野馨は、その背水には「橋」を掛けている。だから、呑気にやっているのである。それが理解出来ないでは・・・・選挙区の選挙民の「馬鹿面」が見える様だ・・・彼に、与謝野馨程の知性があるとは思われない。また、明確な理念を持しているとも思えない。政策はバーゲンセールではないことも分かってはいないのだろう。
5.
また、移籍した民主党でも、評判が悪い。民主党、なかんずく執行部の評判を落とすために自民党が送り込んだ「刺客」の様にも見える・・・菅直人が身を引いた時に、わが身を置く場所があうのだろうか・・・。残酷なことをする友人達・・・なんの恨みがあって・・・と、思わざるを得ない。選挙区の事情があって、次に、空いた席に座らせたい人物がいるのだろう・・・お山の大将だと思っていたが、何の事はない、その足元には深い落とし穴が掘ってあった・・・そんな図なのだろう。
6.
しかし、今回の移籍を歓迎しない民主党の空気を、私は評価したい。妥協とは、信念を持った主張を衝突させて、当面の・・・結果がでるまでの・・・妥協を計るものなのである。安易な妥協は、相手の政策に瑕疵が見えた時、その修正の手段が消えてしまう・・・お互いが、その立場から、その政策を支持する紳士的なマナーがあって可能なものが「妥協」である。抱き合うことが出来るのも、お互いが、お互いの安心・安全を保証しているからである。
自民党が一人連立を拒否している・・・そう考えるのは、浅はかな大衆である。大衆が政治家の衣を着るのは犯罪行為、詐欺行為なのである。猟官行為・・・その典型的なものだろう。そんな政治家を重宝する菅直人の人品、資質、人格、品性が見えてくる・・・勿論、最低のものとして・・・。
7.
お遍路で、これほどまでに汚されていたとは、お遍路の評価に瑕疵を与えかねない・・・次のお遍路を、四国の人々は拒否すべきではないか・・・弘法太子怒り心頭でないだろうか・・・・。

次の国会で、移籍の人物を引っ張り出す様な質問が出来れば、自民党も立派なものだが・・・可能か、否か・・・あるいは、それに値しない人物か・・・楽しみではある。