福津市・ポスター印刷費水増し問題

福津市・不正を正す住民協議会」なるものが、発足しているらしいことは、噂に聞いたが、具体的に、どの様なことを協議しているかは、寡聞にして聞かない。また、議事録の様なものを目にすることもないので、その内容は知りようもない。

この種の事件が起こると、聞いたこともない、色々な団体の名前が登場する・・・勿論、知らない方が悪いのであろうから、特段に批難するつもりない・・・が、貧しい人々の政治活動なのだとの感想はある。

そもそも、市議会が問題発覚から二週間も掛けて「公費負担に関する研究会」を発足させ、6月上旬まで5回も再発防止策を協議したが、結論を得られなかったと云う。・・・少々間の抜けた話ではある。事件の発覚で、市議会議長に共産党議員がなったということ・・・これも、新聞に小さく出ただけだから、市民の殆どはしらないのかもしれないし、市議の反応もないから、その事に何の意味があるのかも、理解の外だろう。

そもそも、今頃、「再発の防止」等と云う感覚を「鈍感」と云わずして「何」と云うか。一部には、該当議員の辞職を求める署名運動も行われているようだが、昔の仲間が行っているとも言われ、一般市民の感覚からは、ことの重大性が伝わって来ない。

「消費税」と言えば、目の色を変えて反対する・・・その意味を考えることなく。また、後期高齢者の健康保険料がupすると、デモを行う・・・そんな市民が、議員の選挙ポスター印刷費の不正請求には無関心・・・やはり、福津市は、議員から舐められているのだろう。当選した二人は、次の選挙には立候補しないことは、殆ど確実だと、投票日前から、噂はあった。これで、踏ん切りは突いたのだろう・・・菅直人より偉いと云うべきか・・・!

そもそも、狭い街である。また人口も6万には達しない・・・現在開発中の団地を含めても・・・そんな街で、ポスターが必要なのか。自分で、何枚か造れば間に合うのではないか。更に言えば、何期も議員をやっていて、ポスターを狭い街に貼りまわさないと、知名度が心配なのか・・・・教宣カーすら自粛させようとしている街がある時代である。協議会も、ポスター印刷代の廃止位は打ち出すべきではなかった・・・私は思う。

協議会に参加する一般市民も、ブログ位は公表して、自らの意見を公表する位の見識が欲しいものである。あるいは、ツイッターはやっているのかもしれないが、「ヤジ」的意見を求めているのではないので、きちんとした論理で、自分の意見を公表してほしい・・・内に閉じこもって呟いている様では、市議会議員の意識と、それほど変わらないのかもしれない・・・私は思う。

そもそも、福津市の市議会は、市議会の傍聴席に座るまでは、その日の議会で、何が討論され、何が議決されるのか・・・全く、分からない。せめて、次の議会では、市議の誰が、どんな質問をするのか、何が議論されるのか、如何なる条例が提案されているのか・・・・前の月の「広報」に明示すべきではないか・・・何度も、行政に要望し、また、何人かの議員にも提案したが、彼等はまったく興味を示さない・・・不可能な理由は幾らでも上げて説明してくれる。しかい、市民が、この様に対応してくれれば「可能・・・」との逆提案もない。
つまり、市民不在の議会を、行政と議員が共同で作りあげ・・・今回の様に不正を働く議員が登場しても、市民の前に顔も見えず、声も聞こえず・・・市民には、つんぼさじきの傍聴席で、恰好だけを整えているのである。
福津市民は、福間町民の時代から、知的レベルは高く、教養レベルの深い方が、多いと聞く。しかし、皆さんはダンマリ・・・・市の行政に期待をしていないのだと、私は思う。あるいは、それでよいのかも知れない。しかし、そのルーズさの中で、何かしら企む悪辣な人物が、「税」を不正に吸い上げているのではないか・・・正直者が、言を弄しない善人が、被害者になっていないのか・・・メディアも、そんな雰囲気を、遠慮なく掘り起こして伝えて欲しいものである。