臭いものに「蓋」とは・・・Copy

福島原発が、冷却水切れ事故を惹起した時、そのまま、海底に・・・もちろん、巨大な地下空洞を作って・・・埋められないか・・・と、私は瞬間に思ったものだった。まだ、メルトダウンの前だから、地下水と海水の併用で、炉心冷却も万全になるのではないか・・・何よりも、放射能漏れを防ぐことができる・・・と、考えたのだが、誰もそんな発想を口にする関係者はいなかった・・・いや、口にだせなかったのだろう。しかし、私は、今でも「愚案」だとは思っていない。

今回、中国の高速鉄道・追突事故・・・・先頭車両は、早々と埋葬された。先頭車両は、頭脳の集積だろうから、事故に関わるデータが一杯に詰まっている場所である。恐らく、それを知る幹部から、被害者救出の前に、「埋葬」の指令がでていたのだろう。何の迷いもなく、躊躇もなく、あたかも、標準作業の如くに、滞りなく埋葬された・・・その景色は、今年の、世界の重大謎として、永久に語られるだろう。

しかし、これで、中国は、貴重な、高速鉄道の安全運航に関わる、沢山のデータを失ったことになるのだろう。自力開発の端緒で、貴重なデータを失ったこと・・・悔やまれる。

安全運航・・・と云う事で言えば、地上を走る高速鉄道は、航空機にない多くの困難を抱えている。今、アメリカが、高速鉄道の導入に躊躇している感があるのも、私は、今回事故が潜ませる困難性への危惧なのだと思う。

航空機は、空中管制は、一元的に国家管理で行うことが可能である。そこには、企業秘密を超える、「安全保持」への共感が、国民のものとして共有されているからである。また、空港の安全性も、各航空会社の節度が、過度に要求されても、それに対する不満が、そのまま行動に反映されることのないモラルも確立している。そして、優秀な人材を適所に、集中的に配備することが容易であり、その人材の育成も一元的に行うことが可能だからであり、管制の場所に於いて、その研鑽も可能だからである。

しかし、地上を走る高速鉄度は、その様にはいかない。全線を統括するシステムは可能でも、そのシステムを運用するのは、多数のステーション(駅)である。夫々のステーションに、一元的な指令を発し、一元的に処理するには、優秀な人材を多数確保できなければ無理である。日本でも、各駅の、在来線と新幹線と・・・・スタッフの顔つきが違う・・・・当人たちには気の毒な言い方だが、それが、利用者の安心にもなっているのである。
アメリカの人口は約3億人・・・その2億人は、日本人レベル以下だろう・・・人工の三分の二が、英語の喋れない移民であるという街もあるそうだから・・・・残りの1億人で、高速鉄道を運行でkるか・・・私は無理だと思うし、コスト的にも難しいと思う。フランス等が、無事故で運用しているのも、優秀な外人部隊の伝統と、地域主義の国であるだけに、地方に、あるいは、地方の都市に優秀な人材が存在していて、アラブ移民の比率が低いのだろうと、私は推察する。

その点で言えば中国は、大都市の人材は優秀でも、地方の人材は、限りなく頼りにならないのではないか。上海などから、共産党エリートが現地に派遣され、横暴な政策を推進している状況に、私は推察する。
夕方のニュースで、掘り出すシーンが流れていた・・・面白い国だと思う。