紳助引退を論ず!・・・・Copy

久しぶりの朗報・・・・番組に穴があくとか・・・・チャンネルを合わせることもない番組だから、被害もない。
私は、芸能人が、ヤクザ組織(暴力団と云う言葉は嫌い・・・・)と関わり合う事に、私は特段の違和感はない。しかし、その関わりが犯罪を惹起し、あるいは、市民の名誉を傷つけ、あるいは生活の邪魔をすることは許されてはならないと考える一人である。

特に、少年時代から(初期少年時代は、優雅な植民地)、筑豊の炭坑町で成長した私に、私の家族の生活を支える、経済力を復活する為には、必要な組織・人材だったと、回顧するからである。時代は、「ヤミ」を拒絶して餓死した裁判官がニュースになった時代である。
当時は、ヤクザの存在が、警察をして、温情的な取り締まりを可能にしていた。終戦で職場を失った朝鮮人達の作る集落が炭鉱地帯は多かった。彼らが、まともな職を得ることは極端に困難だから、「闇商売」しか、生きる道はない・・・・姜尚中の「オモニ」にも、その描写はある。
聡い日本人は、此処から学び、教授され、ヤミ商売を始める・・・我が家も似た様なもの・・・警察の手入れも時々ある。が、警察も徹底的にはやらない・・・・この伝統は、現在にも生きていると私はみているのだが・・・しかし、近くで日本人がやっている、同じヤミ商売にはお目こぼし・・・・この話を、スナックでしていたら、どこの国でも同じ様なものだと・・・妙に国際通の老人が語ってくれた・・・警察とは、そんなものだよ!と。だから、刑法の刑量の幅が広いのだと・・・・・
戦後の「ヤミ列車」・・・・幼い兄弟が、重い荷物を押収される危険に曝された時、側にいた警察官が、真面目に押収しようとしていた若い警察官を突き飛ばして、幼い二人が救われた・・・・可なりな有名人の回顧談である。数年前のNHKのドキュメントで語っていた。

今回の伸介の、芸能界引退の公表・・・・私は、可なりの所「胡散臭い」ものを感じる。警察当局の温情と、暴力追放のcampaignの喧伝・宣伝と、そして、もっと大きな「悪事」・・・・つまり、暴露が決して良い結果を生まないだろう・・・の隠蔽にあるのだと、私は思う。しばらくは、週刊誌の題材にはなるだろうが、相当な度胸がなければ活字には出来まい。

芸能人の諸氏の口の重さも、そこにあるのだろう。しかい、私は、そのことを特に非難するつもりはない。「悪事」は悪事としての矜持を持って、消えるべきは静かに消えれば、それで結構なのである。「浜の真砂」を一粒一粒選りわける愚行は慎むべき・・・・その中の、きらりと光る「宝」を探すことの方が、余程大切なことだと思う。

マイケル・サンデルの「正義論」も、「これが正義だとは言わない・・・・行動、思考が、正義に叶うか、否か・・・・それは、至って個人的なものなのである。厳格にしなけれがならないのは、自分の「正義」が、相手にとっての「正義」ではないし、その逆も然りであると云う意識を大事にしなければならないのである。

「討論」、「討議」、「議論」・・・その違いが、相互に認識出来ていれば、「語る」と云う事は楽しくなるし、交流は、自分を育てる最高の場になるはずである・・・・例え、相手が「ヤクザ」であっても・・・。伸介が、何を隠して、その記者会見の「正義つら」を維持しようとしているのか・・・・彼が庇おうとしているのは、実は「ヤクザ」ではない・・・・私が思う。私が知らねばならないことでもないので、これ以上は論じないが、もし「悪」があるとしたら・・・・それは、後日に明らかになる・・・ことを期待しよう・・・時効でもあるだろうから・・・・。