のろのろ組閣を懸念・・・・Copy

私の気持ちだけなのだろうか・・・・やけに組閣が遅い。党役員は、代表選挙の中で、裏取引が行われていた様子もある・・・もちろん、当人同士ではなくても・・・・ので、さっさと決まったが、組閣となると、希望者が多いから簡単ではないだろう。

党役員は、勢力範囲の策定、言わば、国境の線引きである。我々に影響するものがあるとすれば、大臣の椅子だろう。官僚とのせめぎあい、そして慣れ合い・・・・物事は、せめぎ合い、慣れ合い、時にやらせのprocessの組み合わせで進行するのだから、走る前のチューニングが可能な、部品(大臣・人材)を集めなければならない。中には、思う様に機能しない部品もあるだろう。あるいは、己の能力は申し分なくとも、連携プレイに不具合を生じやすい部品もあるだろう・・・・。

党役員だけでも、輿石幹事長と、前原政調会長・・・これが、旨くかみ合うはずがない。最初のハードルが、常識的には「朝鮮高等学校・問題」の筈だが、前任の菅直人の指示が、どの様な形で行われているか、官僚が、どれほ真面目に受け止めたか・・・その様子も、追々見えてくるだろうが、最終的には、党内紛争に発展することは想像出来る。
ロシアを訪れ、半ば国を売りかけている金正日・・・その漁夫の利を狙う中国・・・・小沢一郎にも、甘い声の電話が頻繁ではないかと、私は想像するのだが・・・。結果は、間もなく判明するだろう。それを、前原・石破のコンビが如何に阻止するか・・・これも、一つの興味ではある。

しかし、ノロノロ組閣ということは、多分に「右顧左眄」ということでもあろう。自民党の最後の数人を除けば、党首になった時に、大凡の陣営は予想出来た・・・・官邸前の「組閣テント」は、その取材の速さを競うものであって、その人材を、記者諸君が初めて知る場所ではなかった・・・・と、私は回顧している。
従って、内閣の瑕疵も、あるいは政策の目的も、ほぼ明確であり、組閣完了のその瞬間から、マスコミ・メディアの厳しい批判・評価が行われていたのであって、今日の様な、意味の薄い「世論調査」の数値などとは無縁のものだった・・・・。

あっちを立て、こちらに詫び、こちらを隠して、あちらを見せる・・・・出来あがりは美しい・・・挙党一致、党内融和の姿を見せてくれるだろう・・・・しかし、人々の気持ちは常に変わる、遷ろうものである。その変わり身が、お互いの嚙み合せを狂わせずに進行することは、まず考えられない。理性・理念とは、その時に必要なのである。理性・理念を無視して、押し殺して付和雷同していて、お互いの変化を、お互いに吸収しながら、自らが成長・変化することは不可能である。
そして、社会・世間は、人々の一挙手一投足で、刻々変わるもの・・・変幻極まりない。お互いに変節の可能性があるからこそ、対話が必要なのだが、今回の代表選でも、対話は行われなかった。贔屓の引き倒しを、「対話」だと詐称する党幹部もいたが、盗人猛々しい。壇上に5人もいて・・・相手は4人・・・競い合う同志・相手に、一つの質問も発せられなかった・・・・これは、討論ではない。日本人の多くに欠ける、世界の常識である。


このスピードの組閣・・・・年内に、内閣改造が必要になる・・・・と、私は読む。その漁夫の利を狙う御仁もいるだろう。その「利」が得られなくなった時に、年があければ、党内の倒閣運動が始まる・・・・野田総理の実力は、その時に評価を受けることになる・・・・100日が、勝負であることは言うまでもない。