バント・盗塁戦法の野田政権・・・落とし穴は・・・

野田政権・・・用心深く「歩」を進めている感が強い・・・と、私の感覚である。つまり、「内憂外患」・・・その「内憂」も「外患」も、民主党内にあるのだから、「御しやすし・・・」とも言えるし、「厄介」だとの判断もあるだろう。「忠誠」と言う言葉は嫌いだが、一つの役職は「複雑系」の権現である。それが理解出来なければ、政治家を志してはならないのである。

松下政経塾で4年間、じっくりと学んだのだから、良く分かっているはずだと、外からは思うが、政権を手にしてみると、握った感触は、また違ったものがあるのだろう。初心表明演説で、何度も「頭を下げた・・・」行為が、それを物語るものであったと、私は思う。恐らく、外国の首長には、違和感を持たれた行動だろうと思う。総理大臣は、あるは各省の大臣は、「指導者」でもある。官僚は業務に精通したベテランであっても、国民の預託を受けたたちばにはない。政治家は、総理は、大臣は、吾の政治的主張、政策に、国民の預託を受けているものであり、国会壇上で、何度も「おじぎ」をしなければならない様な立場なら、総理を引き受けてはならないのである。あたかも、野球を知らずしてなった、球団の監督であり、ピッチの選手に、「ゴールを決めてくれ・・・」と、ピッチの外から懇願する監督と同じだろう・・・・そんな「監督」が役に立つか・・・立つはずがない・・・常識である。

バットに「球」を当てる確率は、「バント打法」が高い。足が早ければ「ヒット」にもなるだろう。ならば、足の速い選手を選んで、全員に「バント」をさせて、足の速さで「得点」をする・・・・野口内閣は、その様な野球をしているのだろう・・・私は、そう見ている。相手の「外野手」を無力化する・・・遊撃手も二塁手も必要ない・・・相手のチームの戦意を挫くことも出来るかもしれない・・・何しろ、投手と三塁手と、たかだか一塁手だけに仕事があるのだから・・・相手チームも真面目に相手する気力を失う・・・そして、僅かな得点(相手にとっては失点)で勝利する・・・心算。それが、野田内閣の「戦法」なのである。自民党公明党も、攻めあぐむ理由である。
しかし、バントしか出来ない・・・それを見破れば、相手チームは、ダイヤモンドの中に、全メンバーを集めるかも知れない。嘗ての「王シフト」の様に・・・・野球が野球でなくなる・・・観客もいなくなる。試合に勝っても、球団の「収入」は「0」である。民主党は、自然消滅的に、消えることになる・・・。落とし穴が、自らの戦法にある時、そこから、「劣勢」を挽回することは不可能である。民主党は、「三代目」で、消滅するのかも知れない・・・私には予感がある。