飲酒運転・自身事故防止・・・考・・・Copy

二人の高校生の「命」を、飲酒運転で、虚しくした男(飲酒運転)の裁判員裁判の判決が、昨日言い渡された・・・
判決は「14年」・・・・因みに求刑は「15年」

何故、一年の減刑になったのかは、新聞からは定かではない。法廷の、被告の様子が、殊勝だと判断されたのであろう。「反省の色がある」、「厚生の可能性がある・・・あるいは与えたい」、「成長の過程の家庭環境の事情」などなど、色々理由があるが、そんなことが、「減刑」の判決になること自体が、私には不思議である。寧ろ、服役中の態度や、心境の変化、心理的成長、あるいは、精神的成長・・・等などを、複数カウンセラーの判断で勘案すべきであろう。それでも、加害者が・・・犯罪者が・・・大手を振って街を歩く姿は、甚く被害者の心情を傷つけるものであろうと、私は思う。

法務府事務官だった父が、「江戸時代の“所払”は、レベルの高い判決だったかも知れないな・・・」と、水戸黄門を観ながら呟いていた姿を思い出す。「遠島」も良いだろうが、適当な島が存在しないだろう・・・長谷川平蔵の案で造られたと言う「人足寄場」・・・刑務所内で、運用できないこともあるまい。私の終生の愛読書・・・「さぶ/山本周五郎」を読むたびに思う。

飲酒運転等も、身体に「禁断症状・・・酒を飲むとアレルギーで苦しむ」が出る様になるまで、医療刑務所で、身体の改造を行ってから、「娑婆」に出すべきではないか・・・相対的に「刑罰」が、その厚生の手段も入れて甘いのである。人道主義者の「飯のタネ」になる様な「厚生プログラム」・・・徹底的に見直すべきであるし、再犯を頻繁に出すカウンセラーは、その職を停止すべきであろう。

また、地震事故に居当らない、飲酒・違反運転・・・これに対する罰則が軽すぎる・・・ハインリッヒの法則を考えれば、福岡県で、飲酒運転の人身事故が減らない原因も容易に理解できるだろう。300件の「ほろ酔い運転」を許したら・・・見のがすのは、これに数倍するだろう・・・一件の人身事故を保障しているものであろう。

僅かでも、アルコールの痕跡が存在したら、即、逮捕・・・裁判で、その詳細を極めるべきである。「前の晩に飲んだアルコールが残っていた・・・」そんな言訳が許されてはならないのである。

北九州、筑豊・・・は、精々、4代の家系を持つ家族である。つまり、其処に住むことへの責任感に欠けるものがある・・・昭和30年代の後半・・・・マイカーの増加に準じて増える交通事故に当る警察幹部が呟いていた。比較的古い・・・北九州では「老舗」と言われる、5代、6代の人々の交通事故は少ない・・・と。つまり、「出稼ぎ感覚」の運転マナーが、事故を惹起すると言うのである。

確かに、部下が、重大な交通事故を起こして警察に留置されると、職場の上司が、その身柄を引き受けに出頭する・・・その様な風土の街なのである。恐らく、博多の「老舗」の店主や、若旦那、あるいは子供は、飲酒運転をしないのではないか・・・メディアも、これらのデータを探って欲しいものである・・・人品、資質の剥落が、人身事故で、他人の命を虚しくするのである。

昭和40年代後半から発展・拡大した都市・・・名古屋、千葉などが、一時は交通事故・違反のワーストだった、殆どが、他県からの出稼ぎ・派遣・新参者だったと、言葉は、もっと上品だったが、交通事故に当る警察官の一文を読んだことがある。
悲惨な事故は、放置しておけば、落ち着くところに落ち着くのだ・・・命が欲しいし、自らが事故を誘発していることに気が付くから・・・との「説」もあるようだが、親が「見放す・・・」事の影響もある・・・と、言うことだった。
確かに、人身事故に至らない事故で、クルマが警察に没収(?)される、引き取りの願いを出し、引き取りに来るのは「親」であると・・・この批判を新聞に読んだこともある・・・今は、どうなっているのか。アルコール検知に掛かった時の「クルマ」が、全部没収され、スクラップ化されれば、人身事故も激減するのではないかと、私は思うのだが・・・・。

本質は、取り締まりに引っかからないと「違反」とはならないことである。飲酒運転の多い時間帯・・・警察が、パトカーを警察の車庫に留め置けば、酒酔い運転の摘発件数は減少する・・・警察の功績として評価されることになっているのではないか・・・・それに乗ずる馬鹿な運転者が多い地域の、地震事故が、現在の福岡県の様に、悪名を馳せるのである。
福岡県も、地域別の、違反運転、人身事故のデータを、大きく公表すべきだとおもうのだが・・・交通事故防止の、大々的campaignは繰り拡げても、データで、事故を追い詰める努力には欠けている・・・私の感想である。

こうしている間にも、違反者は走り、人身事故寸前の、ヒヤリ、ハットは、彼方此方で頻発していることであろう。そして、その何割かが、違反運転・・・アルコールに絡む・・・その、アルコールに絡むヒヤリ、ハットに厳罰を課さない限り、人身事故は撲滅できないと、私は確信する。