ベトナム原発受注に思う・・・・

ベトナムの「原発」を日本が受注・・・菅直人の「置き土産」・・・獅子は死んで「皮」を残す・・・の類か!・彼の評価が上がるだろう・・・決して、愚昧な宰相ではなかったと・・・・。

ベトナムは、全国土が、ベトナム戦争枯葉剤で、汚染された国土である。数年前には、その汚染が原因で生れた「奇形児」の手術を日本の医学が成功させた。残念ながら、後に一人は亡くなったが・・・そんな国が、放射線に無関心なのか・・・と、馬鹿な穿鑿をする愚昧な人物もいるだろう・・・そうではないだろう。
ベトナム人は、この地球に生存する人類の中で、飛びぬけて「利口(俗っぽいいいかただが・・・)な国民であると言われる。その歴史は、「越」の国として、中国の幾つかの政権に属国扱いされた苦しい時代も、それ程の大きな損害を受けずに・・・領土を奪われる等の・・・その民族性を高く誇っている国民であり、民族である。ベトナム戦争当時、私は、ニューズウイークを購読していた・・・勿論英語が読めるわけでもないのだが、その記事の中にふんだんに挿入されるイラスト、時に写真・・・に魅せられてのものだった。その内容の殆どが、私の目には、ベトナム人の作戦・戦術の素晴らしさを紹介するものに映った。
例えば、近代兵器を有しない前半でも、彼等は、アメリカ空軍のジェット戦闘機を地上から「銃」で、撃墜していた・・・アメリカ国民には不可解だったのだろう・・・ニューズウイークの記事は、詳細を極めた・・・これなら可能だろうな・・・勿論、地対空のミサイルのないことに安心して低空衝撃するアメリカ空軍の愚かさもあるだろうが、低空で攻撃しないと、効果が発揮出来ない地勢的な問題もあっただろうと想像はする。しかし、勝利まで闘った戦闘が、今、アメリカのアフガン戦争に大きな影を落としていることも疑い得ないだろう。しかし、アメリカは「進化」しないものだと・・・持てる国の愚かさにあきれるほかはない。

その国が、原発事故で自信喪失した国の原発を購入するのである・・・今回「福島」の原発事故の分析を、科学的に、技術的に行って、自信をもって選択したのだと思うが・・・その勇気には恐れ入る。
福島の原発事故は、冷却水の事故なのである・・・言わば運用の油断・・・システム運用の油断なのである。地震が襲ったらどうるのか・・・送電鉄塔が倒れる所までは読めないにしても、何らかの、他の理由で送電が止まる事は容易に想定されるべきだったのである。その緊急発電機が動かなかったのではなく、その燃料の保管に油断があったのである。側になくても、運べる場所に保管しておけば、燃料の確保は可能だったのではないか・・・ベトナム人は、そんな馬鹿な思考・行動をする日本人とは、。本質的に違うのだろうと思う。
勝ち戦を装わなければ「戦い」が続けられない国民性と、負けは負け、苦戦は苦戦、劣勢は劣勢と認めて、その上で戦いを続ける知恵・国民性との比較で考えれば、この度の、ベトナムの選択も納得がいく・・・私は、日本人の勘違いを指摘するものでもあるだろう・・・と、考える。

我々は恥を知るべきなのではないか・・・顰蹙も買うだろう、抗議も受けるだろう・・・そんな「馬鹿な!」との感想があるだけだろう・・・。