何処に捨てるか・・・何処に保管するか・・・・


放射能で汚染された、破棄物を何処に保管するか・・・いや、何処に捨てるのか。私は、最良の場所は「宇宙空間」だと思っているが、現時点で実現性は薄い・・・そこまで、技術的に可能だとは思わないから・・・しかなば、後は、人間が考えるべきだろう。
その先例が、広島、長崎だろう・・・数百年間は植物は生えない・・・と言われた土地に、翌年の春には、雑草が目を出した。庭の柿の木に新葉が生れた・・・翌日に現場に入ったカメラマンは、90歳近くまで元気に活躍した・・・もちろん、癌に罹患し苦しんで、若くして亡くなった人もいる。また、現在も80歳を超えて元気な、カメラマンの訪問が報じられていた・・・・まだ、分からない部分が多い分野やのだろう。人間は、経験にしか学べないのだから・・・顰蹙を買うだろうが、そこは「運」なのである。しかし、より良い「運」への道を探るのも、それに協力するのも、今は、その必要がない人々・・・例えば私・・・の良識も求められているのだと、私は思う。

しかし、早朝ワードショーの“芸人キャスター”の様に、己の正義感だけを喧伝するだけのメディアで良いのか。覚悟して生きている人々の不安を掻き立てて、激励にはならないだろうし、新たな手段への道でもないだろう。迷惑施設、迷惑物質・・・軍事基地であったり、米軍基地であったりする・・・。また、安心していた設備が、いきなり危険な物質を、その周辺のバラマキ、風に乗って、彼方此方に危険な状態を作る・・・我々は、それも覚悟して生きなければならない時代であり、その様に変貌した世界に生きなければならないのである。

その様な迷惑施設、あるいは迷惑物質の汚染に見舞われる地域には、経済的優位を与えることに納得する位の事しか、我々には出来ないことを認識すべきなのである・・・その見地から「風評被害」を与えることの犯罪性が問われなければならない。

セメント工場の周辺の家々の屋根瓦が白くなり・・・、製鉄所の周辺には「赤い煙」が流れ、化学肥料企業の周辺は、常時、有毒ガスの流出に怯え、阪神地方の「アスベスト」の様に、数十年して社会問題化する地域もある。
これらの地域が、高度経済成長時代にも、人々もメディアも、その豊かさの道から、これらの被害を知りながらも、あるいは、自ら苦しみながらも、その「豊かさ」を享受することで、黙した日本、日本人だったのである。それが、あるいは、知恵だったのであり、その経験の上に、今、我々は住んでいる。
水俣病」が、如何なる経緯を経たか・・・そして、今は・・・これもまた、「放射能」と、同類、いや、短期に、急激に顕現するだけに悲惨だと、考えるべきではないか。産業的には、民生的にも、窒素の果たした役割は、経済成長のフェーズでは、功績は大きい。しかし、まだまだ続く、禍根を残した・・・企業も、政府も、加えて、学者からも見捨てられ、その似非学者は、健在である。今日の「震災地」への政府の対応、東電の対応・・・水俣の人人々には、「夢」の様な光景だろう。

メディアとは、瞬間の今を、あたかも「正義漢」の如くに、企業を政府を、そして庶民を大衆を責めるのが、役目ではないだろう。解決出来るのなら、対案を示すべきだし、解決が、殆ど不可能なら、安全な場所への移転を進めるべきだろうし、その保証についての「知恵」を授けるべきだろう・・・唯々、視聴率を上げんが為に、苦しそうな表情を作り、怒りを演じ・・・視聴者が、被害者が、正しい情報を誤って判断する様な機会を作るべきではない。人間とは、言葉よりも、その表情に誤った判断をするものなのである。TV・CMの商品情報に騙される消費者は、常に、そこに登場する役者の表情に騙されているのだから・・・・災害に関する情報が、それと類似してはならないと、私は考える。

私は、現時点で、次の様に考えている・・・実現の可能性は保証できないが・・・・
一つは、東京湾夢の島・・・・・海底を深く掘り下げ、其処にコンクリートの枠を作り、その中に密閉して埋め立て、陸地に造成する。
もう一つは、津波後の土地に住宅、商業施設を建設しない・・・人が住まないという条件・・・・場所を、これも、十数メートル掘り下げ、可能ならば、コンクリートと、防放射能seatで、密閉して埋め立てる・・・放射能漏れがなければ、公園化できるだろうし、放射能漏れがある場合は、30年間を待てばよい・・・

何れにしても、芸人キャスターの様に、大声をあげているよりは、実のある提案だろう・・・検討されているのなら、その方法、実態と結論をメディアに公表すべきだろう・・・

何度もブログに書いたが・・・芸人キャスターを、例外なく、全ての報道から追放せよ!