佐幕か、開国か・・・・尊王攘夷の嵐の中で・・・自民党・消滅の危機に・・・・

自民党が、TPP反対の様相・・・何を血迷っているのか。TPP解禁が「尊王=開国」なら、農業擁護の一点で反対する側は、「攘夷=鎖国」と言うべきか・・・・
本当に農業を続けたい農民・・・農業従事者に、このTPP騒動は、塀の外の問題らしい。それでも、自分達の推進している農業の発展の速度を上げたい為に、幾つかの要求はあるのだと言う。しかし、その要求と、要求を政治と共に考える「場」は、生れそうにない・・・革新的、斬新的な、技術農業を考える若者達を抹殺しかねない、今回の自民党の行動である。

民主党は、おそらく、野田総理の首に問題に発展すれば、攘夷派の矛先は鈍るだろう・・・それが、内心は「尊王・開国」であるはずなのに、「攘夷・鎖国」の姿勢を見せる・・・擬態のつもりなのだろうが、そんなことで、国民の目をごまかして、その後の問題・・・まだ、内容が見えない・・・に対応出来るのか・・・。
松下政経塾の面々が、一本にまとまらない・・・どちらかと言えば、学んだことは学んだ事として、それが理念に結びついていないから・・・・みっともないのである。小沢一派の、言わば「新撰組」に取り行って、「おべっか」を使っている。いろいろ御託を並べても、自分の身分を上げたかっただけの、武智半平太に成り下がっているのが、見苦しい。武智半平太の人柄はいいのだろう。その真直ぐな人間性は、坂本龍馬が魅かれたものではあったろう。しかし、日本と言う国家を新しくするものは、何一つ、彼の中にはなかった。
結局、土佐藩を、長州、薩摩の後塵すら拝せない状況にしてしまった・・・板垣退助まで待たねばならなかった・・・遅すぎたのである。TPP反対の議連に連なる、松下政経塾の卒業生・・・その哀れな姿は見苦しい!

自民党は、谷垣下ろしの作戦だろう。谷垣下ろしに、名分がない。これは、谷垣総裁自身も欲しいところであろう。彼にして、自分が宰相に相応しいとは思っていないだろうから・・・だから、TPPに、明確な姿勢を見せない。党内の反対派も、民主党の様に馬鹿正直ではないだろう。多少は持っている「農民票」と、都市部の「馬鹿な市民派」の票を繋ぎとめておく為のジェスチャーだと、私は読む。

九州では、毎日、何処かで田圃が潰れている・・・いな、百姓が潰しているのである。後継者はいない。だからと言って他人(百姓)に譲る気持ちはない・・・売れる内に売っておけ・・・預金通帳の金額が、霜にやられる心配もないのだから・・・圃場整備は、国家予算でやったのだから・・・・それ程の「損」もなかろう・・・そんな計算が働いているのだろう。政治家の舌先に踊らせられているのである。

今回のTPP騒動の中で、自民党の姿が、少しづつ霞んできている・・・民主党とのTPP反対派と旗色の違いを明確に出来たのに・・・残念でならない。