日本の「米」は滅びても・・・・・

ギリシャの首相辞任は決まった様子・・・首相が辞任したからと言って負債が軽くなるのでも、無くなるのでもない。国民の意識の更新を狙いとするものだが、一先ず、熱くなっている国民の興奮を抑えることができれば大成功なのだろう。次の内閣は「連立政権」に成るらしいから、個々の政治家の行動・発言に大きな関心と期待が掛けられるのだろう・・・国民の耳に心地よい発言が発せられるとは思わないが、多少でも、国民の理性を擽る発言があれば、政治の変革への一助にはなるのだろう。

即興的な政治責任は、前・政権にある。悪化じた財政について、大本営発表にも似た政府発言に無関心だった国民を覚醒させた、パンパドレウ現首相の勇気は、近い将来に評価されるのだろう・・・そんな時代が生れれば、ギリシャは再生したと見えるのだろう。日本の現政権も、それを支える民主党も、謙虚に「他山の石」とすべきだろう。
労働組合の宣伝ビラの如きマニフェスト・・・それを声高に叫んで選挙に勝利・・・蓋を開けてみれば、全くの無策無能の政権・・・官僚に全面的に支えられなければ、20日と持たなかった・・・総理の寿命の短さを世論は避難したが・・・・短くしている元凶がマスコミにあることには口を塞いで・・・「悪貨」を早めに追放できたことを持ってして、もっと良い評価が与えられるべきではないか・・・解散に追い込む程に、自民党が変革できなかったことに、その原因があるとしても、政党の姿勢が変わるには、時間が足りないことは認めよう。
それよりも、自民党が、大きく「脱皮」できない理由を、民主党の不甲斐なさに、私は求めたい。つまり、政権交代とは、前政権の「脱皮」を促して始めて、その役割を果たすことになるのであって、相手政権が滅びることではない。また、自らが、外見は変わっても、内容が、前政権と変わらないなら・・・それは、政権交代で、国民に恥をかかせたことになる・・・。

TPP・・・自民党政権だったら、労働組合の猛反対で、もっと大きな騒ぎになっていたであろう。今のところ、ユニオンが反対の姿勢を見せているが、多分に「八百長」である。つまり、社民党の顔を建てるだけの反対。民主党を潰す程の迫力はない。JAが民主党のシンパになっている現在、現政権を維持する為には、建前・反対の姿勢が必要なのだろう。恐らく、大中企業の労働組合は、腹背に別のスローガンを下げているはずである。

700%の関税・・・こんな米を国民に食わせていて・・・TPPで米文化が滅びる・・・等と、寝言もいい加減にしろ・・・と、私は言いたい。また、食料自給率のまやかしも、早急に改めるべきである。世界の軍縮会議に、「日本刀」の規制を論じている様なもの・・・マスコミも、価格(重量)ベースで、食料自給率を論じるべきだろう。

税金で圃場整備をして、不動産価値を挙げて、宅地として転売・・・都市近郊の農業の実態である。また、無為の相続是を勘案するから、耕作をしないの内の相続税が割安になるとも聞く・・・むしろ、耕作をしない、していない“農地”の相続には、数倍の相続税を課するべきではないか。シャッター通りの商店主が、街の発展に無関心で、子や孫に、安い相続税で、財産としての店舗と敷地を残すだけで、住んでいる。あるいは、所有権を確保している。街の繁盛も衰退も関心の外・・・同じことが、農地についても言える。狭い田畑を、子や孫に相続させたい・・・いつの日にかは、高い宅地になるだろう・・・そんな卑しさが、米の関税を700%にしているのではないか。

年金受給年齢が引き上げられ、賃金の上昇はない現状では、1/7の米価格は魅力である。カリフォルニア米の味には、随分昔から評価は高い・・・中国や東南アジアの米も、日本人指導者の熱心な指導で、美味しい米が輸出できるらしい・・・関税が「0」になれば、一年の内、数ヶ月(7/12)は、只の米を食することが可能になる。コンビニの弁当は、数十円になるのではないか・・・農業を真面目にやる意欲のないものは、農業から追放されるべきである。職業に貴賤はない・・・しかし、米作りに名を借りた、国費奪取の犯罪は許されてはならなと、私は思う。あるいは、少なくとも、10年以上、所定の収穫を上げる努力をしなかった農場は、「没収」とするか、JAお預けとし、真面目な農業者に貸与されるべきである。

今朝のニュースでは、津波被災の地に、「米が駄目なら綿を・・・」の動きがあるとか・・・土地とは「米」だけを植えなければならないものではない。農業にも、ニッチ産業的見地が求められるべきであろう。ぜひとも「綿」に成功して欲しいと願うが・・・農業者以外の人材も参加しているらしいので、ある程度の成功は来たしてもよいのだろう。TVの画面では、若い人の参加が多い・・・・東京の、TPP反対のプラカードを掲げた若い顔よりも、よほど輝いている。
農業振興の目だった動きもなく、相も変わらない「三ちゃん農業」に留まり、JA役員も、農業への熱心さはなく、石破茂氏の発言にある様に・・・政府の支援を全く生きた支援にしていない・・・農業基本法が成立した時の、「こんなものを作って農業に希望があるのか・・・」と、怒ったと言われる「河野一郎」は、未だ、亡霊として彷徨っているのではないか・・・・TPPで米が滅びても、国土が無くなる分けではない。次世代、あるいは次次世代に期待して、カリフォルニア米で、我が生計を豊かにしよう・・・国賊と言われても・・・・!