TPP・・・・近江牛に明るい兆し・・・・


TPPで、近江牛の輸出に拍車・・・・

今朝のNHKニュースのひと駒である。相手国はフィリッピン・・・宗教的に、国の事情が違うが、所詮は、宗教もグローバル化するのだろう。サウジアラビアの皇族が、フランスのパリで、次々と、糖尿病で倒れているのだとか・・・下世話なニュースだから、信用するに節度は必要だが、数年前に、ワインの飲み過ぎで、糖尿病を悪化させ、下肢切断等の治療も虚しく、王子の一人がアッラーに召された。そのニュースを聞きながら、イスラムは飲酒を禁じている宗教ではなかったのかな・・・財力と権力に、「節度」は無縁なのだよ・・・と、友人は冷たく断じた。「ダマダン」が観光化している現在・・・あのお祭りの様なTVニュースに、イスラムの理解を求めるべきではないだろう・・・その友人の忠告だった。

もちろん真面目なイスラムも多い。日本だって、真面目な仏教ともいれば、般若心経を唱えながら、おれおれ詐欺をしている若者もいるそうだから・・・やはり、国家は、政治的に理解すべきものなのだろう。

このニュースは、二つの、TPPの影響を並列に報道していた・・・近江牛の話は「明」、そして「暗」は、砂糖キビ栽培農家・・・前者は、輸出国の関税撤廃が、輸出を促進する、後者は、関税撤廃で、外国産・砂糖で甚大な打撃を受ける・・・それが、貿易と言うものだろう。また、文明の進化・進展・あるいは技術の革新というものだろう。規模なのか、栽培の方法なのか、加工の方法なのか・・・そこまでは報道されなかった。二人の青年が、父の砂糖キビ栽培を継承する様子だったから・・・当面は、国家の庇護も必要かも知れないが、闘えば、道は開けるのではないか・・・父の仕事を「左団扇」で、引き継いで・・・と言うのでは、面白くもないだろう。聡明な表情に期待したいと思う。

日本のあらゆる「産物」に言えるのは、一億人の市場の大きさである。世界に、一億人の市場を有する国、民族は少ない。市場を閉鎖されると、弱小市場(人口の小さな)は、搾取の嵐に見舞われる。3,000万人の市場の韓国が、常に、その生命を掛けて市場拡大に努める理由である。一つの「文明」に特化して、世界を相手にする・・・TPPへの日本の加盟をアメリカが熱望するのも、日本を通して、アメリカの知的財産が、アメリカ3億人を豊かにする可能性があるからである。勿論、日本も、そのパートナーとして・・・。

現在で満足すれば、それは「茹で蛙」である。江戸時代末期、最も窮乏化の進んで居たのは「武士階級」、なかんずく、諸藩の殿様は、一日も早く「版籍奉還」したかった。司馬遼太郎の語る所である。暴れたのは、徳川に代わって天下に号令をかけたい・・・と言う時代錯誤の殿様や武士だった・・・薩摩の殿様などは、何故俺が、幕府を開けないのだと・・・西郷を叱りつけたという逸話も残る。

田舎の田圃を、80,90の親に任せて、自らは、都会の生活を楽しみながら、老後は、小さな田圃を細々と耕して余生を送ろう・・・JAが懸命に守っているのは、その様な米作り・・・だから、ウルグアイラウンドの農業支援の国費で、温泉センターを作った・・・今、経営難・・・・お客たるべき老人が、田畑をすてて、施設に入り、子や孫の下に逃げ出したからである。休耕田に支払われる国費で、悠々自適なのかも知れない。救いは、自ら、周辺を説き伏せて規模を拡大した真面目な農業家の存在である。TPPは、その様な農業者を増やす、よしんば増えなくても、規模効率化を計る農業者は増えるだろう・・・と、言うこと。旧態依然としたJAの支配から脱する農業者を増やすだろう。

ターニングポイント・・・ここで、蹲っていては、新しいコースには乗れない。古いコースは滅びのコースなのである。戦後の「農地解放」は、マッカーサーがやってくれた。当時、日本人が12歳以下だったからである。今は何歳なのか・・・TPPで、その実力を世界に見せる時だろう・・・。死出の旅の手土産に、小さな田畑を携える、醜い人間で生涯を終わるのか・・・TPPを、次世代の希望として対応するのか・・・勿論、他の方法があれば、それを世界に展開すれば良い・・・・死出の旅は、手軽に、足取りも軽く・・・幸せに歩きたいものである。