八百長国会・委員会・・・・議員よ!  恥を知れ!


野党議員は、怒号質問。与党議員は説得質問。共に、「八百長の臭い」・・・・問題にすべきは、無関税になれば、生存が危ぶまれる品種、あるいは、痛手を被る品種・・・・それらの内容について、お互いの見識を披露しながら、議員夫々の、あるいは、関係する農民、中小企業家、あるいは、小売り業者の知見との整合を確認し、その対策を考える・・・そんな質問でなくてはならないのではないか・・・・お互いに「打つ手が無くなる・・・」までは、ボクシングのリングではないのだから、相手を倒せば「終り!」とはならない、してはならない討論の場である。

野田総理も、その魂胆が分かっているから、適当に、上品な言葉で糊塗しているだけ・・・・質問者も、質問の中に「答え」を準備しているのだから、TVを視聴している側も、全く面白くない。「聞こえるべきものが聞こえてこない」もどかしさ・・・八百長相撲、八百長野球を見ている様なものである・・・・議論と言うのは、当人同士の間で解決的結論が得られなくても、それを側で拝聴している人には、少なくとも「問題点」が、お互いの主張を背景に見えてくるものでなければならない。聞いている人の「質」が低いというのなら、公開で議論する意味はない・・・行動そのものが無駄である。

野田総理大臣と加納農林大臣・・・常識的には、明らかに「閣内不一致」である。それを追究出来ない野党・・・つまり、その「不一致」が、不一致ではないとの理解があるから、内閣が存続している・・・と判断する以外に納得の方法はない。つまり、「閣内不一致」を、倒閣まで持って行けない野党質問・・・加えて、内閣の誰もが、何の心配もしていない様子。今は、野見山大臣が、一人で、「ガス抜き」の主戦力、矢面に立って奮戦している様子。

関税障壁で守られている輸入品・・・それだけ、国内の消費者の負担を増やしているのだが、その視点がまったくないのも不思議である。「米がなくなったら、日本が滅びる・・・」等と、寝ぼけた議論が多いのも、農民の、嘘で固めた叫び・・・シュプレヒコールに惑わされた、愚かな市民の票が欲しさのパフォーマンスに過ぎないだけ。では、如何にして、その難問に対処するか、準備するか・・・その方法は・・・と、叫ぶ前に「頭を使え!」と、私は叫びたい。

田圃が、宅地になる日を待つだけの農業・・・・こんな農業は、一日でも早く姿を消すべきであろう。田圃が荒れるなら、水を張っ“泥鰌でも鰻”でも飼えば良い・・・時に、アヒルでも放し飼いにすれば、疑似カモ鍋でもできるだろう。
国家の基幹を破壊する様な要求・・・これは、時に戦端を構える覚悟が必要だろう・・・それを互いに回避するのが外交であり、時に「合従連衡」の精神だろう。TPP・・・10カ国の中で、大国はアメリカだけ・・・・その国々が、日本と敵対しているのでもない・・・もし敵対しているのだったら、現在の外交が誤っていることになる・・・戦略がないから、枯れ尾花に怯えるのである。負け犬の遠吠え・・・アメリカ・・・に怯えるのである。

現在の所は、意味のない答弁を、飽くこともなく、辛抱強く続ける野田総理大臣に、私は“軍牌”を挙げる。この選挙をすれば、民主党は敗北する。自民党が勝利するのでもないから、棄権の票数が、70%を超えるかも知れない。そうすれば、「民主主義の危機」を議員が叫び、巷の自称・評論家が、叫ぶだろう・・・その愚かな票を求めて、愚かな議員が、既成政党を離脱して、新党を結成・・・・結局、暫くは「多党・政界」になり、内閣は、常に「閣内不一致」・・・そして、党離党役の中で、襤褸を出す議員が淘汰される・・・まだ、時間は充分にあるから、私は心配しないが、それなりの国の形が整うまで生きているか、否か・・・心配するのが、強欲なのかも知れない!