国会議員に読んで欲しい・・・・私の「年金・物価スライドの怪」


年金を、物価にスライドさせて引き下げる。至極もっともな論理に聞こえる。また、特例を廃止するとも、言葉を変えてのたまう・・・・大事なことを忘れていないか・・・・

きちんと制度に則って運営してくれば、年金の引き下げによって生じる、諸々の問題も、あるいは、不満も、その時点で、小さな問題として処理できたはずのものなのである。例えば、子供の成績が下がる・・・算数のテストの得点が少しづつ下がっている・・・早めに気が付いて、それなりの手を打てば、子供が、「算数嫌い・・・」になる前に、元に復することも、割合に容易である。しかし、徹底的に「嫌い」になったものを、元の「好き」に変えるのは殆ど不可能・・・・。

一先ず、引き下げを容認するとして・・・・少しづつ引き下げれば、日常の買物のし方も、生活習慣として順応させることができるだろう。あるいは、預貯金の取り崩しにも、もう少し配慮が働いたであろう・・・政治とは、人間の日常生活の安寧を保障するものでなければならない・・・与えるものを無尽蔵に与えながら、民のご機嫌をとりながら・・・その民が、完全に騙された頃を見計らって、いきなり、それを是正する・・・積み重なった政治の誤りを正そうとする・・・・残酷劇であろう。それを、可能にするのは、国会議員、地方議会議員、そして、各レベルの首長、加えて、国家公務員、地方公務員の給与をカットすべきであろう。

彼等の給与も、世間水準をバロメーターに設定されているのであって、決して、彼等の生産高、生産性によって定まっているものではない。その「質」において、「年金」と同じなのである。
労働者の賃金は、その昇給も含めて、ほぼ物価にスライドする・・・典型的には、“ボーナス”が、その調整手段であろう。倒産もまた、物価の変動に対応するものなのである。年金の財源の枯渇が懸念されるのも、給与の逓減による、年金・保険料の逓減にも影響されているはず・・・・この問題に触れると、先に記述した、議員、公務員の給与の問題に波及せざるを得ないので、口にチャックをしているだけなのである。

国会議員の数も、地方議会議員の数も・・・あるいは、有給か、無給か・・・も・・・議会開設の時の事情、世情と現代は随分と乖離しているのではないか・・・少なくとも、現行・地方議会議員の無給化は検討俎上に乗せる必要はあるだろう・・・。衆議院議員で“一票の格差”が問題も、姑息な手段に依らず、市町村合併で、公平を期するべきであろう。また、参議院議員は、都道府県に「2人」と定員を定めれば、100人足らずになる・・・小さな県の発言力を増すことになるのではないか・・・性格の異なる「衆参」を、ほぼ同じ制度で運用することの歪・・それが、ねじれを生むのではないか・・・数は捻じれても、その質で、捻じれを解消する・・・議員定数削減の一考にして欲しいものである。年金に話を戻す・・・・

もし、年金を完全に物価にスライドさせるなら・・・あるいは、受益者の負担の公平を計るなら、新幹線も高速道路も・・・・年齢別に利用料金を設定すべきであろう。高度経済成長の、社会の派手さだけが喧伝されるが、この時代に、高額な税金を納め、それ程の贅沢もなく・・・少なくとも、戦火に荒れたこの国を、住みやすくした功績は評価されるべきであり・・・その成果として、新幹線を誕生させ、全国に高速道路えお張り巡らせることに貢献したのである。

物価が下がって、年金が相対的に「増えた・・・」と言う思想なら、「消費税」で対応し、高齢者の預貯金・金利を下げる、あるいは、無利子とする・・・等の方策もあるだろう。現今の不景気の原因の一つに、高齢者のタンス預金があるのだから、「税」として吸い上げるのではなく、積極的な消費を促進する政策が考えられるべきなのである。超高齢者から高齢者への膨大な遺産の相続・・・・そして・・・タンス預金。一定額の遺産相続を受けた時、「年金受給資格」を喪失する・・・・そんな制度もあって良いのではないか・・・。

若い官僚出身の議員・・・官僚の落ちこぼれと、私は観察するが・・・当人の努力・実力で射止めた官僚の立場であろうが、その見識・・・悪なる見識も含まれるが・・・が、特権階級を考えることにしか活用されないのが悲しい・・・高額な、現役時代の報酬を羨望するのは止めよう・・・また、将来は、高額な年金を受給する資格を有することを羨望するのも止めよう・・・しかし、君達を育てた「社会」は、誰が、今日を齎したか・・・しっかり考えて欲しい。

時に、高齢者が、先の短い人生を捨てて、「武闘」の行動に走らないとも限らない・・・元気な高齢者、人口に大きな分布を有する高齢者・・・先頭力として不足するとは考え難い・・・若者のデモは不可能でも、高齢者の武力デモは可能な、現在の日本なのである・・・・心して「政策」を考えよ・・・!。と、私は警告する!