民主党丸の沈没か・・・・はたまた、脱党組の死屍累々か?

今年中に数人が脱党の様子・・・政治資金が欲しい為の行動ではあるけれども、民主党優位の情勢が変わる程のことはなさそう・・・結局、負け犬・・・いや、負けそうな犬の遠吠えなのだろう。肝心の小沢一郎も、様子見の様子・・・彼自身は、福田康夫政権との連立を画策して、党代表を退いた経緯がある・・・この「選択」、今に思えば、「正解」の答案だった・・・と、私は思う。
何故なら、当時の彼の、この画策の理由は、「民主党には、まだ、政権を担当する力も経験もない・・・一先ず連立の中で、学ばねばならない・・・」というものだった。当時の、党執行部の一致した結束で、連立を見送り、小沢一郎は代表を退き、選挙に専念して、政権を奪取した。しかし、鳩山も菅も、この小沢一郎の懸念に尊敬を払うことはなかった。

小沢嫌いの私でも、この時は、小沢には、人材が集まらない様になっている・・・つまり、彼の期待に添う様な人材が、政界にはいないのではないか・・・と、思ったものだが、参議院選挙で、菅との連携も取れず、谷亮子を担ぎ出すに及んで、この人物の「政治感覚」も随分と怪しいものになっているのではないか・・・と、思ったものである。「細川護煕」担ぎ出しと比較する時、その凋落は明らかだった・・・彼の、政治生命は終わった・・・と、直感的に思ったものだが・・・どっこい、まだ生きている様子の昨今である。

しかし、鳩山、菅・・・に相変わらず反省はない・・・・まさに、小田原・北条が滅びる時の様子にそっくりだと私には見える。駿河・今川でもいいのだが・・・。人は、人材を育てて「ナンボ」のものだろう・・・個人でも企業でも・・・小沢一郎が如何に剛腕でも、人は育たなかった・・・彼の凡人の果てだった・・・と、私は思う。

しかし、今、民主党を脱党する御仁達・・・明るい明日があるのだろうか。「消費税」に、そのissueを、集中させているが、その理解の深い政治家が、街頭で熱心に説けば、案外と、賛同する消費者は多いのではないかと、私は思う。
恐らく、「税金」なくして国家は存立しないのだし、その姿が見えない・・・見えると言う幻想に惑わされていて・・・「無駄使い」と言うフレーズに惑わされない国民、納税者は案外と多いのだと、私は観察している。つまり、街頭のアンケートでマイクの前で喋っているのは、どう見ても、税金を払っていない・・・と、見える人々である。
現在、納税義務を負っている国民の40%しか税金を払っていない。そして、働く意欲(人間の義務として・・・)の薄い「派遣」に関する規制が厳しくなり・・・左翼の陰謀・・・正規社員の流動性にもブレーキが掛かり、利益が上がっても、「昇給」、「人員調整」等の捜査が難しくなり、利益は、従業員に配分し難い現状にある。結局、企業の内部保留になり、国債の購入に充てられている。
こうなれば、失業中でも、働く意欲が薄くても・・・税金を負担する国民になってもらうためには、「消費税」しかないのである。今、銀行の、特に高齢者の預貯金残高は減少しつつあると言う。市場にお金が流れているのである・・・ここから「税金を・・・」と言うのが、「消費税」なのである。
多少でも、ニュースを真面目に視聴し、自ら考える市民なら、この程度のことは理解できるはずである。政治家が無駄をしていると言うなら、「私」の資格で、お目当ての政治家個人と議論をするべきであり、今、アメリカで話題の、「ティーパーティー」を自ら組織して、議論・討論を行うべきなのではないか・・・

今回、民主党を脱党した御仁達・・・市民の姿が、何処まで見えて、彼等から、何を聴きだしているのか・・・自らが何も語らず・・・当てにはならいシンパシーだけを信じているとすれば、次の選挙で姿を消して欲しい政治家達ではある・・・・郵政批判で、今泣きを見ている政治家の二の舞以下であるだろう・・・私の観察である。