新しい年に・・・・

万年野党からの脱出が如何に難しいか・・・そして、その間の、万年与党が如何に弱体化するか・・・しかし、社会党の凋落が何時始まったのかを想起する事すら難しくなった現在でも、誰も、きちんと論じる識者を私は知らない・・・専門家過ぎるレポートは存在するのであろうが、政界の事情に詳しい御仁は兎も角、私の如き、一介の市民に読めるものを目にすることはない。幾つになっても、大人になれない・・・と評する御仁も、成長していないケースがままあるのだが・・・市民に、その歴史的理解は難しい。一つだけ言えるとすれば、終始論じられる理想論の中に、明日に繋がる契機は存在しないと言うことだろうか・・・

民主党から脱党した面々が、新党を結成した・・・その名を「絆」と言う。まさに、流行に乗った命名ではある。嘗てのマニフェストへの郷愁から離れられない面々らしいから、この抽象的な命名も納得のいく方も多いだろう。これと、みんなの党、維新の会が、手を結ぶのだろうか。私の目には、自民党民主党以上の「呉越同舟」に見えるのだが・・・全員が、党役員の肩書を貰えそうな政党だから、暫くは、新しい名刺が嬉しいだろう・・・今年の正月は、「わが世の春」の気分で結構なことである。

残るは、小沢一郎・・・・彼が新党でも達挙げれば、維新の会、絆・・・は、あるいは馳せ参じるのだろうが・・・それが、更なる「新党」になるか・・・いささか疑問ではある。おそらく、「消費税up」反対だけでは、選挙が戦えないことは、小沢一郎自身が得と御存じだろうからである。ならば、どうする・・・妙案は、直ぐには出ないだろう。各マスコミの、やらせ的・世論調査では、消費税upへの批判は強いようだが・・・一般臣民は如何か・・・私は、容認派が結構多数なのだろう・・・と、思う。選挙にでもなれば、民主党の党首も、自民党の党首も、その必要性を、懇切丁寧に説明するだろう・・・所詮、国債を増やし続けるか、否か・・・の問題なのだから、企業の内部留保に強い規制が掛からない限り、労働者の賃金は上がらない。何故なら、物価が上昇しないのだから、労働組合としても、「賃上げ・・・」と要求し難い。

私自身は、国債の下落で、金利が上がれば、インフレは必ず起る・・・ただ、その様な形で惹起されたインフレが、コントロール可能か、スーパーインフレを阻止出来るか・・・その心配がないのであれば、このまま国債を発行し続けて、行くところまで行くしかないのではないか・・・その最後は、「現金封鎖」、新・貨幣の発行であろう。第二の敗戦・戦後の再現である。

まず、食料が不足すれば、再度の「百姓天国」が再現する。新幹線で「買出し」等と言う、珍現象が見られるかもしれない。放射能を被った米も果物の、そして野菜も、飛ぶように売れるだろう。結果は、数十年の後だから、誰も責任を問われない・・・場合によっては、責任を問われる人も問う人も、短命の中に、姿を消す時代になるのかも知れない。
もし私が長生きしたら強欲な百姓根性を再度目にする事が出来る・・・このブログに書き綴ってきた、「百姓批判」の正しさが証明されるだろう。

マニフェストに拘って脱党した絆の面々・・・新しい党の政策は、マニフェストとして公表されるのだろう・・・消費税upなしで、何処まで予算が作れるのか・・・お手並み拝見とさせていただこう。当面は、市民への「秋波」の日々であろうし、世論調査の支持率も上がるだろう。民主党が慌てれば、それは術中に嵌ることになるが、そこは、元自民党の猛者も多い党である。今まで、党内で冷や飯を食わされて恨みを忘れて、日本の保守勢力成長の為の・・・それこそ「絆」を確認し、大事の育てて欲しいものである。

国債の償還を急ぐには、少なくとも、20%以上の消費税で、その中の数パーセントは当てざるを得ないだろう。すくなくとも、企業・銀行の、国債への逃避を防ぐ必要が急がれる。それには、労働者の賃金を上昇させること、適性・内部留保と、労働コストの研究から、新しい、安定的な政策システムの構築を急ぐべきだろう。

新しい時代の、新しい・「所得倍増論」・・・そんな宰相、財務大臣の誕生を希って、今年の始まりとしたい・・・・。