中国の軍事費増強・・・とは?

成長率が若干抑えられるとのnewsの後に、軍事費の11%増が報じられていた。中国の軍事費のことである。他国の軍事費をとやかく言う必要もない・・・自国が、それと凌ぎを削るのでなければ・・・相応の準備の必要性を否定するものでもないし、全てが話し合いで解決できると思う程のopportunistでもないが・・・とは思うが、何やら、この国・中国に、黒い、不吉な影が射し始めているのかな・・・そんな予感もする。出野さんのコメントを期待しながら、少々論じて見たい・・・他人迷惑な話かもしれないのだが、これもブログの楽しみではあるだろう・・・から。

孫文辛亥革命(1911年)から100年・・・まだまだ歴史の浅い現代中国である。孫文は、「辛亥革命、未だならず・・・」と呟いて亡くなったと言うが、その原因の一端が、我国・日本にないとは言い切れないだろう。先日、「宮崎滔天」を記念する式典が、中国で行われたとの記事を新聞に読んだ・・・河村市長の馬鹿げた行動が騒がれた直後だったと思う・・・余談だが、戦後、中国共産党によって「留用」された日本人医師、看護婦への、周恩来の感謝も、LT貿易に随伴した通訳・女性にあったと言う。為すべき事を為す度量も、この大陸国家の大きさでもあるのだろう・・・・・。
その孫文が、現代の中国を黄泉からどの様に見ているのか・・・宗財閥に牛耳られた「政権」だったとの批判がないわけではない。
後継者の蒋介石が、財閥・資本家の挙動を、清朝支配からの、近代的脱却の成果に達成できなかったことは、その後ろでいろいろと画策した、我国・日本の影響なしとはしないであろうが、やはり、満州を易々と列強、なかんずく、日露の争奪の巷にした原因は、満州・東北の住民が、まだ、中国国民として、近代化されていなかったことと無縁ではないであろう。
その点で言えば、日本の維新政府が、まず「国民」を創生するための「学校」そして「徴兵制度」の確立に努めたことは、伊藤博文が、その手本をPrussiaにもとめた先見の明と無関係とはしないだろう・・・私の感想である。

そもそも、清朝崩壊の時に、満州(東北)が、空白地帯となり、列強の干渉を招いたのは、清朝が、ここに、漢民族の植民を容易には許さなかった経緯があると言う。恐らく、高句麗滅亡の直後に、その遺臣たちが、この地の「渤海」を建国したことが、清朝発祥の地を汚されたくないとの真理もあったのだろう・・・と、私は想像する・・・菅原道真が元気だった頃の話である。

中国大陸の、歴代王朝の歴史を眺めると、もちろん、うたかたの泡の如くに、直ぐに消えてしまう王朝もあれば、「漢」、「唐」の如くに長命な王朝もある。また、諸国が並立した時代が、数百年は続くこともある。王朝の寿命が翩々極まりないのが、この大陸の歴史である。そして、最も惨めなのが、清朝・・・ロシアからは、好きな様に領土をもぎ取られ、近代には、西欧列強の干渉で、こっかをズタズタにされ、朝貢systemへの拘りが、本来、連邦国家を成立させる可能性も、あるいはあったかも知れない周辺国家の離反を招き、朝鮮すら、新生日本の干渉で失うことになった。昨今の、尖閣列島への干渉も、その歴史を踏まえた、滅亡近付く、社会主義独裁国家の終焉のsignalかも知れないのである。

西にイスラム、南にチベット仏教・・・閣内に仏教は衰退して久しい・・・独立心の薄い、この国の国民にキリスト教は似合わない。ほとんど、宗教が根付かない・・・仏教すら、インド仏教を日本に伝えるrootにすぎなかった・・・・経典は数多く作ったが、昨今の「偽brand」の様なもので、中国人の心の財産とは成り得ず、その偽物を有り難がった日本人が「自家薬籠中」のものして、現在は、「日本仏教」と化しているのである。

そこで、社会主義・中国の命運が尽きかけている・・・つまり、軍部が危機感を募らせているのだろう。また、軍部の中でも、幾ばくかの紛争が表面化しているのではないか・・・つまり、軍部の欲求不満を抑える為に、GDP低下・・・瞬間的かも知れないが・・・の環境下で、軍事費の増強をしなければならない現況なのだろう。その内に、軍部内が分裂し、政治を引きこんで、権力闘争が始まる・・・さすれば、西にイスラム、南のチベットも黙ってはいまい・・・当面は、東の尖閣列島に目を逸らすこともできるが、政治の本体が、その目を尖閣列島に釘付けにすれば、足下、手元が疎かになり、国内でミサイルが飛び交う事態になりかねない。そして、北からは、ロシアが、領土への触手を伸ばしてくるだろう・・・インドが動けば、正に腹背を攻められて、埋没すしかないだろう・・・。日本の進出企業も、そろそろ撤退の準備に掛かった方がよいのかも知れない。「ニトリ」も、此処までの運命なのかも知れない。

軍需品が、どの程度中国国内で調達できるのか、背後の工業力がどの程度のものか・・・私はdataを持ち合わせていないが、長い間、闘っていない軍事力である。やはり、アメリカを含む西欧列強の足下には及ぶまい・・・内戦なら列強が喜んで武器の調達に応じるだろうが、周辺諸故国への食すなら、手を引くだろう・・・それがまた、軍部の恐怖心を煽り、政権の維持を難しくする。Newsの軍事費増強のnewsを、この様に読むと面白い・・・諸兄はいかが・・・。