理由なき「台湾差別」・・・

東京で、天皇陛下臨席の下に行われた「東日本大震災・犠牲者の慰霊祭」に、台湾からの「献花」が拒否されたと言う・・・BSフジ・プライムニュースの冒頭のreport出知った。反町キャスターの早口のcommentに十分な聞きとりは出来なかったのだが、なによりも、mediaに報道されなかったことを・・・あるいは読み落としかもしれないが、ならば、それ程小さな記事だったということである・・・私は知った。何故か・・・当日の民主党guestからは、明確な説明はなかった。つまり、「官僚」が決め、そして行った行動であると・・・政府の姿勢であるとの、認識はなかった。

前日、NHKの証言記録の中に、「高砂族」と言われる、台湾兵士(日本兵)の、勇敢な働きと、その戦後の苦難を知ったばかりである。終戦と同時に、日本国籍を失った、元・日本兵である、軍人恩給も支給されることなく、台湾政府・・・本土から逃げて来て台湾を占拠した蒋介石政府・・・に依っても、冷遇された人々である。その台湾に、我々は、きちんと、その過去が清算されているのだろうか・・・殆ど不可能な実体しかないのではないか・・・中国本土の共産党政権との間の難しい判断はあっても、僅かな隙間で行い得る外交で、報いるべきは報いるべきではないか・・・私には、悲しいnewsだった。

今回震災にさいしても、台湾の人々の義捐金は群を抜いて高額・・・180億円である。日本語の堪能な台湾人も多い・・・本土政府の顔色を伺う・・・その努力は必要だろう・・・しかし、多少の一時的関係悪化を覚悟の上で下すべき「外交決断」も存在するのが、外交というものだろう。中台・一帯を国是とする中国政府が黙っていることはない。しかし、それは、中国政府の事情である。納得されずとも、説明で、外交関係を悪化させない努力は可能である。河村・名古屋市長の如き愚行は、厳に戒めるべきだが・・・それと同列に考えるのは、「味噌糞議論」である。
因みに、パレスチナの代表は、献花をしている・・・「国家でないから・・・」とは、官僚の公表した理解らしいが、慰霊祭に、その参加資格を、工夫することも可能だったはず・・・中国本土の地震災害にも台湾政府は救援隊を送り、おそらく「義捐金」も拠出しているはずである・・・「献花」を許さない根拠はどこにも存在しない・・・理念があり、その理念が正しいとするならば、それの実現に為に「知恵」を働かせるのが官僚の責務であろう。
日本外交の「大失態」・・・官僚の猛省を促したい・・・・