裏切り者・・・潜入捜査への道は・・・・?

裏切り者
犯罪を防止する。あるいは、損害・損失・被害を食い止める、最小限に止める・・・その為に内部告発をする・・・私は許させる「裏切り」であると思う。勿論、「男義」と云う感情からは許せない・・・自らだけを防衛し、信頼を寄せていた盟友を裏切ることになるのだから・・・許せないとの見解もあるだろう。
しかし、「菊地直子」を、警察に通報したという(今朝の報道)、同棲男性の行為は許されるものではないだろう。高橋克也も、その律儀な友人や、昔の仲間、あるいは、幼友達から匿われているのかも知れないが、彼らが、高橋克也を通報しないからといって、特段に非難する気持ちにはならない。勿論、「自首」を勧めることはあっても・・・。そして、「自首」を勧める友人達が、通報しない現実は・・・もしあるとするならば・・・彼の人格・人徳に由来するものであるだろうし、今後の彼の生き方を変えるものでもあるだろう・・・と、私は想像する。
しかし、軽率、無思考、後先考えない警察の行動は、もっと、世間の批判、非難を浴びてもしかるべきではないのか・・・勿論、mediaも同罪であってみれば、それを認めることは出来ないだろうが、せめて、今後の行動に生かして欲しいものである。
同棲男性の通報・・・その先に、菊地直子の、詳細な挙動を探るchanceが存在したのであろうし、よしんば、もう望めないものであったにしても、男性と菊地直子の対話の中から、彼女の心の中を読み解くヒントも隠されていたであろうし、彼女しか知らない過去を、時間を掛けて、彼女自身に語らせ、高橋克也逮捕の貴重な情報とすることが可能だった・・・と、私は判断する。あるいは、陰に陽に、オームの犯罪を援護していた組織の存在(存在したとして・・・)もあぶり出すことになったのかも知れない。オームが、今日尚、その勢力を拡大していると言う実体から判断して、オームの草の根が健在であることは、容易に想像がつく。
同棲男性の存在は、しかも、菊地直子を通報する卑しい行動は、「潜入捜査」の邪道ではあるだろうが・・・ミイラ取りがミイラになる可能性も含んでいるので・・・新しい「潜入捜査」systemの創造に寄与させるべきではあるだろう・・・その意味では、幾重にも重なった捜査陣のミス・・・eliteであるが故の「失態」ではあるのだが・・・イギリス諜報部(M15,M16等)の潜入捜査、アメリカFBIの潜入捜査等の、手法への新しい、犯罪捜査の貴重なヒントにして欲しいものである。