スーチー女史・・・英国議会で演説・・・

スーチー女史のglobal行脚が続いている。今朝の朝刊には、英国議会での演説の様子が報じられている。内容は、大凡のところ、想定の範囲の様に伺えるが、それが大事なのだと、私は、思う。彼女にしてみれば、世界、兎も角も英国は夫君の国家であり、子供達の故郷でもある。そんな国で、己のうっ憤を晴らすと言うのはみっともない話でしかない。日本のmediaが、その様なものを期待したとしたら、それは、外交感覚の喪失以外のなにものでもない。北朝鮮に向って「悪口雑言」を並べるのが、mediaの役割だとしか考えない、この国のmediaの浅はかさ・・・何を目的として外交をしているのか、日本の外交理念が如何にあるべきか・・・それを日夜論じてこそ、外交に果たすmediaの役割が果たせていると言うべきだろう。
彼女の数日後には、ヤンマーの、現・要人(首相か、大統領か)が、英国議会で演説を行うのだそうである。二人して、口裏を合わせて、ミャンマーの再建を目したものであり、英国の援助を乞うものでもあるだろう・・・。
また、その演出をする「英国」が、私には憎い・・・日本とて、ミャンマーには、多額の借款を与えているはずである。今後も、求めらるだろう。その額と、有効性は、彼女や要人の訪日の際の「言葉」で、その効果が現れるものでなければならない。かつては「矢野 暢」という、強力な論客が存在したが、はしたない、一人の女子学生の告発をネタに雑誌を売らんとした出版社の野蛮な記事で、命を奪われた。それ以来、我国は、強力な、対ヤンマー対応が出来ないままではないのか。殆どのmass communication、mediaが、その報道を手控えている。スーチーさんと、安心して応対の可能な人材がいるのか、いないのか・・・「軍事政権」と聞いただけで、ビビってしまう外交感覚、日本人が犠牲になったと言うだけで、頭に血が登る外交感覚・・・スーチーさんと、きちんと対話の出来る外交官は存在するのか、碩学はいるのか、研究者はいるのか・・・。
三国干渉で、頭に血の登った、その後の外交が、悲惨な結果を招いた・・・その歴史を、今一度おさらいしておくことも、或いは国民の義務かも知れないとおもうのだが・・・