新しい「ヤクザ」が出現するか・・・

ヤクザ・・・暴力団と称しても、それは個人の勝手だが・・・ここで、私が、ある種の期待を込めて論じるのは、抗争をしているヤクザではないし、善良な市民に迷惑を掛ける、街に騒擾を齎すヤクザでもないし、違法行為を常とするヤクザでもない。寧ろ、少々手荒い弱者救出に貢献してくれるヤクザのことである。
今論じられている「大津」の中学生にしても、悪戯や「からかい」が乗じて、彼をして自殺に追い込んだのではないだろう。寧ろ、「仲良し」だった仲間が「自殺」したのか、何故救われなたっかのか・・・私は、「金銭強奪」が、主原因だと、一先ず考えているのだが、前文に云う「ヤクザ」も、その点に寄与する社会的暴力として思うものである。
彼が、友人達から、強奪される様なお金(財源)を有していたのか・・・それが何故、可なりな高額になるまで親に知られなかったのか・・・幾つかの疑問が残る。もし、彼の父親が、地域のヤクザ・暴力団の親分だったり、幹部だったろしたら、彼を自殺に追いやった、嘗ての仲間が「ただ」で済んだか・・・否か。私は論じるに値する視点だと思う。父親が、何度も警察に通報(お願い)しているのに、警察は殆ど取り合わなかった・・・案外と、虐める側が、地域の悪徳暴力団とつるんでいたということは考えられないか・・・本来、mediaが、多少なりとも追跡し、その片鱗を、それとなく報道してもよいと思うのだが、臆病な日本のmedia・・・芸能人の弱みに付け込む報道以外には、だんまり・・・・。
私は、炭坑町の小学校に、外地から転校したのだが、頻繁に苛められた・・・ただ、炭坑町の小学校は子供の出入りが激しいから、一年を通して、同じgroupから虐められることはない。また、leaderがいなくなれば、その、残ったmemberに復讐することも可能だった・・・教師も目を瞑っていてくれた・・・。私は、復讐の度が過ぎて、何度か校長室に立たされたことがある。校長先生が、「君が虐められている時は、誰も助けなかったのに、君が復讐すると立たされる・・・悔しいね」と、慰めながら、お昼の代用食の「お芋」を食べさせてくれることもあった。
突然、教室に、男が侵入してきて、苛めっ子groupのleader格の子を、顔がはれ上がるほど殴って、無言で消えることがあった・・・内地に育った子供達には、それが何処の誰かをしっていたが、誰も教師に告げ口はしなかった。成人式で久しぶりで出会った時・・・その思い出を語る私に・・・「お袋が父親に頼んでおいてくれたのさ・・・」と、軽く答えていた。中学生の時も、そんな事件に出会っているから、昭和20年代を通じて、普通に行われていたのだろう・・・と、思う。
親とは、そんな風に子供を守るものだ・・・私の脳裏には焼きついている光景だが、時代にはそぐわないことは百も承知・・・しかし、苛めに依る子供の自殺が頻発する昨今・・・自衛手段として一考されても良いのではないか・・・「綺麗事」ではない、子供の擁護・・・親が真剣に、手段を選ばずに考えないと・・・司法も警察も、はたまた、教育委員会も校長も、況や教師が、子供を守ってくれる筈がない・・・私には、「そろそろ俺達の出番か・・・」と、手ぐすね引くヤクザ・暴力団の姿が幻想的に浮かぶ・・・彼らが、正義の味方の映像になる時・・・この国は、衰亡の域に入るのかもしれないのだが・・・・。