李明博の馬鹿さ加減・・・に対応する知恵を・・・

随分前の、宮中における天皇のspeechに「けち」を付ける李明博・・・何と言う馬鹿な政治家なのだろう。この様な、国家VS国家の席上で発表される声明、speechは、夫々の外交当局が、長い時間とenergyを費やして作成するものである・・・そうでない発言は、日中国交回復交渉を暗礁に乗り上げ兼ねなかった田中角栄の、軽率な発言がある・・・これ等は、田中角栄の暴走か、双方の外交当局の失態だろうと思うのだが(角栄のはしゃぎ過ぎでもあったのだろう)・・・しかし、前回の韓国大統領の宮中に於ける、大統領のspeechも、天皇のspeechも、それほどの軽いものではない・・・あるいは、歴代韓国大統領は、不幸にも暗殺された朴大統領を除いて、殆ど全員が、犯罪者として、その責を問われているので、己が、韓国の「初代大統領」だと、勘違いしているのではないか・・・私には、そう思える。
しかし、自ら、天皇の韓国訪問を望む発言をしておきなが、「お前は、何をしに韓国にくるのだ・・・」とは、厚顔無恥を通り超す、無礼千万・・・この様な資質が、韓国大統領になれるのかと思うと、韓国併合に至った歴史と、その中で、当時の政権の犠牲になった勇士が、辱められている様で悲しい思いがする。勝海舟をこよなく愛する私は、韓国併合を決して評価はしないのだが、右顧左眄しながら、節操無き外交を繰り返した当時の韓国王朝・政権の有り様が、将に、現・李明博の姿に重なるのを禁じ得ない。
今、韓国は、国家の品位を失っている、そして、その風潮に乗る韓国・国民もまた、国民としての品位を喪失している・・・勿論、韓国の日本大使館前に騒ぐ愚衆として・・・と、私は眺める。外交に僅かにでも抵触する行動・発言を余儀なくされる時、その個人の発言は、個人的資質を越える、国家・国民の品格を要求されるものである。今回の李明博の行動、発言を、在日する韓国人、あるいは、日本に帰化した方々が、どんな気持ちで聴いているのか・・・宰相とは、そんな所にまで気を配って宰相なのである。まぁ、我国にも、意味のない約束をして、己を誇示する政治家がなきにしもあらずだが・・・しかし、少なくとも、我々日本人は、その様な政治家の愚かな行動には、一切組みしない・・・国民の品格である。
民族にしても、あるいは国家にしても、隣り合っているだけで、お互いに相手に害を加えているのだ・・・との、カントのmessageがある。日韓交渉の際に、「解決しない、未解決問題・・・」として双方で合意した経緯・・・先人の知恵として、我々日本人は尊重している。訒小平も、そんな棚上げを日中でおこなっている筈だ・・・物件は何だったか?・一寸記憶に遠い・・・。
従軍慰安婦問題・・・「従軍・・・」と名付けるから問題を難しくする。つまり、「従軍」であるなら、それなりの、systemが存在しなければならない・・・もし日本軍部が、あるいは日本政府が隠しているのであれば、終戦時・・・韓国の開放時・・・朝鮮総督府の中に、残っていたのではないか・・・私は、従軍慰安婦の存在を是認する一人だから、恐らく、その朝鮮総督府を襲った大衆がいたとしたら、味噌も糞も・・・訳分からない中に、ガラクタ、紙くずにしてしまったのではないか・・・また、韓国の側にも協力者がいた筈だから、彼らが、証拠を隠滅したのだと、想像する。証拠隠滅では、日本も負けてはいない・・・・東京の、1945年8月15日の午後の空は、真黒な灰が、上空を曇らせる程になっていた・・・と、当時、NHKの職員で、自ら、NHK・スタジオの書類を焼いたことを語っていた。先日の、NHKスペシャル・「軍法会議」の中でも、多くの兵士が犠牲になっているのに、その記録が残されていない・・・一人の法務官が、後世に託してくれて、その約束を守った歴史家がいて、昨夜のドキュメンタリ・「軍法会議」で、その理不尽性、不当性が明らかになった・・・覆水は盆に還らぬが、後世の戒めにはなるだろう。しかし、議事録を残さない。文章を残さない・・・江戸時代までの「祐筆」が、姿を消した近代化ではあったのだろう。
同じことが、韓国にも言えるのではないか。ドラマに見る知識だが・・・宮廷の会議の横で、王の横で、その発言を余すところなく記録している、いわば祐筆の様な書記がいる・・・。そんな歴史も失われてのであろう。しかし、己の発言を、その大統領任期中に忘却する、半ば認知症的な現象と比較するのは馬鹿馬鹿しいことではある。
加えて、戦中の朝鮮人兵士は、日本兵士として戦地で闘って(戦わされた)いる。日本人になろうとして努力した兵士もいる。場所は失念したが、B29に体当たりをした戦闘機の将校は、朝鮮人兵士だった・・・私は、この方々への感謝が不足しているとかんがえるのだが・・・従軍慰安婦と云われる女性との交渉、接触はなかったのか・・・彼等の証言があり、その正当性が証明されれば・・・側に日本人兵士もいたであろうから・・・もう一つ、問題が明らかになると思うのだが、現・日本政府が、政府の組織的関与を拒否している現状では、まだまだ時間を要するだろう。
私が、従軍慰安婦の、政治的関与を無しとしないのは、戦後の日本で制定された「特殊飲食店」の事を思い出すからである。通称は「赤線」と呼ばれ、進駐した外国兵士の「性」のはけ口として日本政府が提供したものである。勿論、多くの日本人も利用した・・・私が内地で転入した小学校の、小さな川を挟んだ場所に、「赤線」の区域だった・・・独身の男性が、私達小学生の登校とすれ違う様に、帰宅を急いでいた・・・冬は寒そうだった。
片山内閣・・・社会党政権・・・の時に凋んだ時期があったが、芦田内閣を経て吉田内閣の発足で、賑わいが戻った・・・その時の、街の寂れようと、繁盛は、コントラストとして記憶に強い。
この「赤線」が、法的根拠を明らかに持っていれば、従軍慰安婦も、日本政府が否定できるのか・・・私は疑問だと思う。恐らく、日韓の国交回復の議定書には明記されていない・・・出来ない事柄として・・・だろうから、日本政府も、過去の罪科として認めて、保証に応じるべきだと、私は思う。無論、一与党の力には余るissueだろうから、超党派的に対応すべきであろうとは思う。
李明博は、さておき、今後も、韓国大統領の政治力が低下する度に、あるいは、大統領交代の時期が来る度に、この問題が蒸し返される・・・私は、お互いに「不幸」なことだと思う。まぁ、あの銅像は当面目障りだが・・・100年もすれば、歴史の中に埋没するものである。秀吉の罪科を修復した徳川家康の故事にならった、知恵の出しどころだろう。