国境とは、同盟とは・・・・・

尖閣列島・・・スペインが、アメリカ大陸を、「スペインのものだ・・・」と、宣言したら、世界中の笑い物になるだろう。北朝鮮が、広開土王の高句麗を要求している様なものだろう。
アメリカ大陸も、移民が、インディアン(これも、移民が勝手に付けた名前だが・・・)を、近代兵器で制圧して、後に、カナダとアメリカに分けあった。いわば、「盗人」同志の談合国家である。お互いの立場が良く分かっているから、ここでの紛争は、一度だけしか起っていない。つまり、1812年米英戦争で、独立間もないアメリカが、己の力を過信して、カナダを我がものにしようとしてイギリスに戦争を仕掛けた・・・アメリカが敗北・・・その産物が、現存の「White House」であると言われる。アメリカの臥薪嘗胆の遺産かも知れない。大西洋の制海権だけは、イギリスの要望で、日本の真珠湾奇襲を誘因したことで、イギリスに放棄させた。
つまり、隣り合う国家は、その存在が敵対的である・・・カント・「永遠平和の為に」・・・紛争の状態にあるのである。残念ながら、周囲を海に囲まれた我々の国土は、そんな意識を育てることなく今日に至る。相手国を吸収しようとするのは愚かである・・・傀儡国家・満州帝国に通じる・・・隣り合う国家が平和に共存しようと思えば、「同盟」しかない・・・と云うのがカントの論理であろう。
しかるに、「同盟」とは、均衡した軍事力で、共存を図り、共通する敵に対峙するものである。日本と韓国、日本と北朝鮮、そして、日本と中国・・・同盟の可能性がないとはしないだろう。しかし、日米安保の様な同盟は不可能である・・・正確には、「同盟」とは呼べない代物なのである。理由は、日本国憲法の「九条」にある。同盟国家は、共通の「敵」と、共同して戦わなければならい。「憲法」を盾にして、「私達は戦えません・・・」では、見捨てられるだけである。そして、国家間の紛争は、話し合いで、解決することは絶対に不可能・・・。
竹島尖閣も・・・その帰属を明確に、お互いが了解することは不可能だろう。しかし、「同盟」が可能ならば、未解決の「解決」として、その背後の「生産」の問題は解決かのうであろう・・・と、私は考える。日本の背後で、アメリカが「懐手」をしているのでは、韓国も北朝鮮も中国も、良い気持ちはしないだろう・・・「九条」の背後に「核」を隠し持っているのかも知れないのだから・・・。先ずは、日本が普通の国家になること・・・「九条」の廃棄が、問題解決の前提・・・私は、そう思う。