国民の品位ということ・・・

中国駐在の、丹羽中国大使の公用者の国旗を奪う・・・そして毀損・棄損する。戦争勃発の十分な条件であるが、文明国と云われる国の国民の大凡が、その様なことを望んでいない。第二次世界大戦以後、世界戦争規模の戦争が勃発していない理由でもあるし、反・植民地戦争、あるいは制度的欠陥に由来する内乱などを除いて、「戦争」が姿を消している理由でもあるだろう。しかし、1945年以降、自らが関与しないままに、身の周りが平和になってきた・・・当人達には、学ばない限り無縁なものなのだが・・・ことへの不満が、理由の判らないままに、自らの不満の感情を高ぶらせる。世の中、慎重な中高年、高齢者が数で勝るから、大きな戦争に発展する気遣いはあまりないが、それでも、男勝りの、勝手な正義感の強い女性的(男性でも)人々には、跳ねあがり者(hysteric)の感情を高ぶらせられて、今回の様な事態になる。
「国民の品位」・・・先の尖閣列島に押し懸けた香港の中年のおっさん達・・・およそ、知識階級とは考えられない。背後に、扇動する政治勢力があって、彼等に利用されているのであろうが、彼等の末路が、mediaに報じられないので、その恥を、当人が感じることもなく、また、周辺も、明日は記憶にも残らないから・・・後世への戒めともならない。この様な人間が跋扈する社会の、最大の隘路は・・・「思考」の欠如以外のなにものでもないし、「平和」が、何の努力も無しに、目の前に準備されるものだという心情でもある。
我が日本でも、先の首相官邸前のdemoの様に、品のないdemoが無きにしもあらず・・・demoとは、大凡「知恵足らず」の尻の青い若者の、麻疹にもにた病気だとしか考えられない。該demoが、現段階では多少膨張の気配があるが、顔ぶれを見れば、とても良識ある人々とは思えない。今は、民主党政権で、幹事長が、元・社会党の長老だから、可なりの所、「土井たか子」的であり、このまま選挙になれば、多少は有利に働くことになるかも知れないが、反面で、民主党のご都合主義を暴露することになるだろう・・・しかし、そんな環境の中で、日本人の「品位」が守られてるのが嬉しい。都会のintelligentsiaだけが騒いだ「60年安保」、そして、尻の青い学生だけが騒いだ「70年学園紛争」、そして、浅間山荘事件と呼ばれる、究極の無思想行動と、無思考・高学歴者の無思考・・・への反省が、国民の良識を醸し出しているのだろう。「国民の品位」・・・大事にしたいものである。