「宗右衛門町ブルース」を、共に歌った夜が懐かしい・・・・

無政府状態のdemo国家・・・直近の中国という国家を表現すれば、こうなるのだろう。「民主主義」という、政治手法が、多少でも実現していれば、韓国、日本程度の政治情勢は維持できるのだが、なにしろ、「共産党にあらずんば、民にあらず!」の国家だから、嘘でも偽でも、或いはpropagandaでも、政府に口調を合わせて騒いでいれば、どこかに、己の人生の、日常の突破口が開くだろう・・・カフカの言う、禁断の「門」の前で辛抱する気慨が、国民と云う群衆、愚衆にないのが、ここ数日の中国の映像である。
胡錦濤が、江沢民派の習近平への権力移譲を遅らせる手段として、毎日のdemoを利用しているのではないかとも思うが、小沢一郎に、平身低頭・・・天皇陛下との面会を果たした習近平にしてみれば、このdemo騒ぎは、いまいましい光景であろうと、私は推察する。何やら、病気らしいとの情報もmediaにはあるが、騒動の収まるのをじっとまっているのではないか・・・習近平の政権が多少でも安定すれば、あるいは、激しい旧政権への粛清の嵐が、中国全土を吹き荒れる可能性なきにしもあらず・・・・
今回のTVの映像は、「近代化未だし・・・」の中国の状況である。前政権を武力で打倒する以外の歴史を知らない・・・そんな国の「現・政権」である。共産党と云う王朝の中での権力以上が、上手にできなければ、あとは「武闘」しかない。清朝末期の西太后政権・・・反乱軍を味方に、列強の一掃をはかったが、結局、「北京の55日間」状態・・・それが、満州事変へのapproachではあったのだが、歴史を学ばない中国大衆・愚衆には見えない歴史なのだろう・・・良し、悪しを越えた・・・・。
しかし、自力ではないと言え、表向きの経済力は大きい・・・また、その崩壊が世界に与える影響は大きい。その意味では、当面、日本は苦しいが、このまま、中国経済の衰退が続けば、東南アジア諸国、極東・日本、韓国も安心して、その経済力を大きくすることができる。私には、安全という「パイ」の拡大だろうと、考えられるのだが・・・アルカイダが、西側から中国本土に接近するれば、この構図も強ち夢物語ではないだろう。

まぁ・・・政権を維持するために、国民を愚民化し、その騒乱状態に「力」を借りて「外交」に代える・・・愚かとは云え悲しい国家ではある。人間の寿命は、高々100年・・・50年の半ばを過ぎれば、回顧の人生である。そんな時、己の人生に「誇り」が持てるか・・・今、日本の80歳以上の人々が味わっている苦汁でもある。歴史を掘り返せば、「栄光」が現れることはまずない・・・日本の19世紀は稀有なのである。DVDの中の、己の若い日・・・それが悲哀を生みだす日は、そなんに遠くはない。もう会えない、中国の若い友人に会えるなら、せめて、その様に忠告をしてあげたいと思うが・・・「宗右衛門町ブルース」を、一緒に唄った夜が懐かしい!