法治国家ならぬ、「放置国家」・・・戒厳令も近いか!

TVの映像に、これが「法治国家」の光景だと思う人間がいたら、それは狂人でもあるだろう。まさに、統治の出来ていない「放置国家」の景色である。また、過去の歴史を、その処理が、例え満足出来ない部分があるにしても、国民個々の感情を越えた、国家間の外交が尊重されなければ、国家間の外交関係は不毛なものになる・・・近代化に乗り遅れた当時の中国・国家が、「千里の道も一歩から・・・」の精神を疎かにした歴史が、日本と云う、出遅れた国家の暴虐を招いた・・・そして、日本も、その報いを受けて、その現代がある。
それをお互いに認めて、今後の、共に発展する道を歩くことを誓ったのが、約束したのが、岡崎嘉兵太・LT貿易、そして、田中角栄の「日中国交回復」に至る道のりであったはず・・・昨今の中国・若者の行動は、それを「無」にする行動であり、それを陰で操る政権は、将に政権亡者であり、歴史に大きな汚辱を残すものでもあるだろう。中国は、「元・蒙古」、「清・満州族」の支配に苦汁をなめさせられた歴史ほぼ払拭できた現代、大国である自らを忘れた、「夜郎事大」的な行動で台無しにしているのではないか・・・先人の舐めた辛酸・・・日本、列強による・・・から学ぶべきものが「何か?」。蒋介石の、或いは、宋姉妹、兄弟の強い要請で日本人の頭上に炸裂した「原爆」・・・我々日本人は、「平和国家建設の起点」として意識している・・・蒋介石を宗一族への恨みは皆無である。歴史を学ぶとは、そこに「恨み」を発見し、固執することではない・・・。
Demoが、毛択東の映像を掲げていたが、日中の戦後の処理は、それに至る歴史を踏まえて、毛択東の意志で、関係回復したものであり、毛択東の映像を掲げる若者の無知をさらけ出すと共に、毛択東をも侮辱するものでもあるだろう。今日は、中国漁船が尖閣列島に押し掛けるとか・・・・将に、朝鮮戦争の「人海戦術」の再現であろう。南支那海では効果をあげているそうだが、「戦端」を開きたくない諸国の良識が、中国の横暴(甘え)を許している現状を、我々は認識すべきであろうし、日本の外交の視野にも入っていることを信じたい。
アメリカは、日米安保条約の範囲内に、尖閣列島も、日本の領土として含まれることを認識する旨、何度も発言しているが、紛争は、当事国同士での解決を望んでいる。しかし、その裏に、日本の憲法改訂への、確実な一歩を視野にいれていることも確かなことであろう。中国が焦っているのも、日本が憲法を改訂し、自国防衛に為に、海外への軍事派遣が可能になる前に、尖閣列島の領有を実現したいと思いがあり、胡錦濤政権が、余り実効の上がっていない政権の、最後の成果にしたいのだろう。
恐らく、次期・自民党政権では、民主党内の右派の勢力を巻き込んで、憲法改訂・九条破棄が、そのtableに乗るのは、以外に早いかもしれない。そして、日本の危険からの回避を担保して来た東南アジアの諸国も、その日本の政策変更を支持するのだろう・・・と、私は思う。日本国内に、九条破棄を阻止する勢力はもう無い。先の拉致事件で、醜態を晒した社会党や左派勢力である。もはや「復権」のenergyはない。私の目には、民主党政権交代すらが、自民党の深慮遠謀、権謀実数に感じられる。現政権の「ていたらく」は、自民党の実力者には、お見通しであったろうし、小沢一郎の「連立」の申し出を、当時の民主党執行部が受け入れる方が恐怖だったのではないか・・・今に、思う事である。小沢一郎の連立構想が画餅に来したとき、今日の状況路線は見えていたのであろう。

胡錦濤政権は、日本政界の「寝た子」の目を覚まさせた。九条廃棄の環境を作ってくれた。そして、南支那海に、中国包囲網を形成する環境を作ってくれた・・・近い将来に、日本は、胡錦濤に感謝状を贈ることになるかも知れない。日米安保条約が、平等な、日米軍事同盟になる日は近い。そして、ロシア包囲網が、完成すれば、中国は、自動的に封じ込められる。その意味では、昨今のdemo風景は、「胡錦濤・軍」と「江沢民・軍」の内戦でもあるのではないか・・・破壊尽くすとこまで行きつけば、自然消滅するのかも知れないが・・・。