知恵のない「景気浮上」策・・・愚者の愚策とは・・・

物価が下がったから、「年金」を引き下げるのだとか・・・これほど愚かな「景気浮上・策」はないだろう・・・それを、景気浮上の政策とよぶとするなら・・・。こんな「知恵」なら、三つ子にでも出来る。野党の反論も聞こえてこないから、殆ど、与野党・枕を並べて「酔生夢死」の状態・・・消費税UP分だけ物価が下がれば・・・とでも思っているのだろう。物価が究極まで下がれば、そこに待ちうけるのは「貨幣」の消滅・・・物々交換の原始経済であろうが・・・・
国民の側も、物価の下落を喜んでいる間に、己が、経済の地獄に沈んでいることに気が付かない・・・これ、将に“酔生夢死”なのだが・・・。いまこそ、「鉄」と「コンクリート」の経済に立ち帰り、必要なインフラを慎重に選んで、経済の浮上を図るべきなのだ・・・。
「夕張状態・・・」・・・昨今、不景気の原因が、traumaになっていると、私は思うのだが、少々性急に箱モノを作りすぎた嫌いがあるが、基本的には、住民のlevelには過ぎた箱モノだったと、云うことだろう。その原因は・・・①住民が、visionを持っていなかったこと。つまり、文字通り「酔生夢死」に日々を過ごしていた・・・炭坑景気の復活を来たしていた・・・と言えば、何となくromanticだが、後継者・・・子供や孫への、大人としての責任感の欠如以外のなにものでもない・・・つまりは、「お上」大事の、江戸・封建時代のethosが、昭和の御代に、そのまま存在していたことであり、その自覚さえなかったと言う事である。
「炭坑」という、今日日本の建設に貢献してきた産業が、そのい衰退の後に、何ものも残さなかった・・・せいぜい、常磐炭坑の「ハワイ」と、筑豊・飯塚の「嘉穂劇場」位のものだろう。廃墟の断片を歴史遺産としなければ、その根拠すらが失われる・・・ボタ山すらが、中間市に一つ(大正鉱業跡)、飯塚市・ひらつね(三菱炭坑跡)に一つあるきりではないか・・・地域を喰い荒した結果しか残さなかった。炭坑に生き、炭坑盛況に預かった人々の無責任な、酔生夢死の日々がそうさせたのであり、歴史の喪失でもあるのだ・・・と、それを、傍で眺めて育った私の感想である。
物価が下がったから「年金」を引き下げる・・・一見理屈に合っている様で、殆ど「無政府」状態の発想である。もし、「壊せば、再生のenergyに期待できる・・・」と言うのであれば、それは、「戦争誘発」の論拠でしかない。
民意が沈滞すれば、箱モノで、元気を復活する・・・その復活した「箱モノ」で、経済の浮上を企図し、その先に、真の経済浮上・好景気を惹起する・・・それが経済の減速だろう。ピラミッドも、万里の諭長城も、はたまた奈良の大仏も・・・先ずは、多くの人々の仕事を与える・・・遊ばせておいて「恵み」を与える方法の愚かさを、嘗ての支配者は良く認識していたのだと思う。万里の長城と大仏には、殆ど詐欺師にもにた「大義名分」がある。しかし、万里の長城は、この建設が始まって、今日「観光」に役だっている以外に、役にたった歴史はない・・・つまり蕃族は、堂々と、開かれた門を通って侵攻して、中原に歴史を作ったのである。

物価が下がる・・・円が上がる・・・物価が下がる・・・年金を下げる・・・企業が給料を下げる・・・馘首をする・・・その先に、どんな夢が描けるのか。そろそろ・・・「戦艦大和」が恋しくなってきているのではないか・・・国民は!一隻の建造で、どの程度のGDPが生れるのか・・・計算してくれる学者はいないか・・・?日本の国境を守るに、数十隻は必要だろう・・・。