地方行政・議会の報道を増やせ!

政務調査費」が、「政務活動費」に改称して、使途を厳密化したのかと、思いきや、9日の、西日本新聞の囲み記事では、調査研究以外にも支出できるようにしたものだと言う。
日本維新の会の政策綱領(?)では、消費税の全額を地方税にする・・・と、言っている様に私には聞こえる・・・らしい。地方に権限を与えろ・・・とも言う。しかし、地方に権限を与え、行政権を強化すれば、地方の首長、議会は、何をするか分からない・・・恐らく、ぜいきん・公金を湯水の様に使い、その地位は「利権化」するのではないか。その理由の最大のものが、mediaへの、地方行政。議会の露出の少なさである。
国会の事も、あるいは、国会議員と官僚との切磋琢磨も、我々は毎日のnewsや関連記事、論説、解説に知ることができる。昨今の「政治不信」も、決められない政治への懸念も、真面目にnewsに触れていれば・・・如何に少ないとは言え・・・それなりの判断の参考に出来る。それだけに、ストレスも不安も感じるものだが、自らの足下の「地方行政」に関するnewsに接することは極めて少ない。また、TVに至っては、地方は全くの無視・・・お祭りや芸人の話題はあっても、政治が論じられることはない。
我が街・・・福岡県福津市・・・でも、夏ごろだったか、議会に議員削減議案が提案され、否決された。議会に上程される予告もないし、mediaに報道されることもないし、賛成議員、反対議員の考えが紹介されることもなかった・・・全くの無風で、議会に上程され、粛々と討論され、賛否同数、議長(共産党議長)の「反対」で、否決された。毎日、議会の傍聴席に退屈な日々の憂さ晴らしをしている御仁なら兎も角、何時、何が討論されるか、事前に知る由もない傍聴席である。
「否決」の事実は、新聞の地方版の片隅に小さく報じられていた。そして、「否決」を誇る共産党議員の政治ビラが、郵便受けに投函されていた。そして、「議会たより」に、その賛否の議員名が公表されていた・・・行政も議会も、これで、民主主義的な手続きは取ったつもりらしい。市民も、何ほどのこともないと無関心・・・つまり、彼等(市議会議員)なら、そんなことは朝飯前のことだろう・・・と、そんな気分らしい。
「0増5減」が、日々報道され、比例区削減の報道が、国会日程を左右する程の扱いであるに比べて、我が街・・・福津市・・・の、議員定数の扱いの何と軽い事か・・・このまま、地方議会、行政への権限が強化され、税金が納められるとしたら、太るのは、議員と行政幹部だけではないのか。私は、国会議員削減の前に、地方議会の廃止、削減(半減)、および「議員報酬」への促進を考えるべきではないか。

報道のない所に、政治への関心も生れない・・・地獄への道を歩いていることのすら気が付かない。そして、mediaも、「酔生夢死」の住民・市民と共に・・・そして、自らは報道の自由を失うのだろう。Mediaも、地方に根差した「真面目」な報道姿勢に徹することは出いないのか・・・!