増える・・・・・チベット・焼身自殺・・・・・共産党支配の終焉近し!

小さな記事だが、チベット自治区の、相次ぐ「焼身自殺」が報じられている。ダライラマの訪日にも多少は関係するのだろうが、中国・共産党大会とも、あるいは、新指導部の発足とも無関係ではないだろう。東南アジアの幾つかの国では、焼身自殺が切欠で、政権の交代が行われ、より民主化に近い現・政権が誕生し、独裁者が追放された・・・と、記憶する。現中国の政権への影響は、まだまだ小さく、自殺者の願望が直ぐに実現するとは思われないが、人々の記憶の中に、残り続ければ、その願望・・・ダライラマチベット帰還・・・そして、次世代ダライラマチベット在住へと繋がる可能性も生れるだろう。その時、そのチベットに中国が如何様に対応するのか・・・その予想は難しい。
イリアム・H・マクニールの「世界史」には、アジア大陸南部の、北部に比べての文明化の遅れには、南部の風土病とも言うべきか、特に、北部の人間の住み難い条件があるらしい。3江がそれぞれの大河に分かれ・・・長江が流れる地域に「シングレラ」と呼ばれる桃源郷がある。空中写真を見る限り、過疎以下の過疎地であるが、在住の人々は豊かにくらしているらしい・・・その様子がreportには感じられる。何が云いたいのか・・・
中国は、大量の軍隊や政治家を、チベットに送り込めない現実があるのではないか・・・と、私は思う。一定量の人財を送り込んでも、頻繁に交代させないと、「病」を得て、その地で、その人材を失いかねない現実があるのではないか・・・と、云う事。アフリカの「デング熱」の地帯が、今日でも尚、暗黒大陸の様相を残す現実ににているのではないか。
チベットに派遣された、中国人(政治家、技術者等々)が、一日も早く、次の派遣者と交代して内地(北京、上海等)に帰ることを望めば、上司や、組織の幹部への賄賂も頻繁になり、チベット土着の庶民から、絞り上げることになるのではないか・・・中国王朝の崩壊の原因は、組織の綻びであり、その綻びは、中央願望に起因する「汚職」にある・・・と、歴史は語る。

仏教系(ラマ教)の信者の「焼身自殺」は、ムスリムの「自爆テロ」に同じである。ムスリムは都市型の宗教であり、人口が多く且つ密集する・・・あるいは、群衆化する。だから、「自爆」が効果的である。しかし、比べてチベットは人口過疎・・・だから、抵抗手段としての「焼身自殺」が有効である。イスラムが、自爆テロで、神に近づく様に、ラマ教の信者は、焼身自殺で、仏の国に生まれ変わるのである。あるいは、自らが、菩薩(ラマ教で呼び名は?)になる・・・そして、世間に再来し、人々を救う・・・その手段が、更なる焼身自殺かも知れない・・・。ダライラマの高齢化を憂う信者の「焼身自殺」は、まだ増えるのではないか・・・経済を、共産党維持の為に「資本主義化」した、汚れた共産党の、ラマ教の純粋性に勝てるか・・・ソ連共産党が、ロシアに深く根付いたロシア正教に破れた現実を、チベットラマ教もまた、励みにしているのではないか・・・今回、ダライラマの訪日が、dynamicな支援に繋がることを願うばかりである。