雑草からエタノール

「雑草からエタノール」・・・今朝のNHKのnewsである。企業の採算baseは、liter当り150円と云う。しかし、今朝のnewsにあった小さな企業では、liter当り50円だと言う。その理由は、雑草からcelluloseを抽出する「酵母」にあるのだとか・・・

考えてみれば、葡萄酒の醸造に特別な「麹菌」が使われる話は聞かない。そもそも、酒の発祥、あるい発見・・・人間にとって・・・は、猿が、飲んでいた自然醸造の酒に由来するのだと、何かで読んだことがある。つまり、自然界には、無限の種類の酵母が存在していて、朽ちた樹や、枯れた雑草を、分解して自然に戻しているのである。マツタケやシイタケも、その酵母の恩恵を人間がうけているものなのだろう。つまり、自然は、自ら選択した酵母で、自然の掃除と再生を日常としている・・・その営みを、地球上に生命が発生して以来続けているのであろう。

大企業の「エタノール」製造がどの様に行われているか、その実体についての知識を私は持たないが、このnewsに登場した、装置の発明者は、地域で、小規模に・・・つまり、「地産・地消」で行うのがbetterであろうと、commentしていた。小さな倉庫跡でspaceは十分と見えたから、地域の荒れ地を、牧草地と考えれば、また、地域の再生の新たな方法もあろうというものであろう。

また、ethanol生産の為の「雑草地」を確保して、自然遊休地とすれば、鳥や小動物の生息地として、小さな「サファリパーク」の構想も生れるのではないか・・・。

脱原発」のdemoに集まり、親睦とか言う名目で、参加者一同で弁当を食べる・・・その弁当はコンミニ・弁当・・・その弁当の一つの為に、どれ程の、「廃棄弁当」が生れているか・・・その廃棄弁当からethanolを再生すれば、「一石二鳥」だと、ある、economistの御仁が喋っていた・・・「阿呆か!」と怒りを覚えたものだが、朝飯の残りで、お握りの一つも握ってくれば、コンビニ弁当に手を出す必要もないだろう。批判をし、文句を云い、嘆きを口にするより、自らの行動を正すこと・・・現在の状況だって、一人一人の行動・思考が生んだ、現時点での結論なのだから・・・。

文明を後ずさりさせることは、貧困を招くだけである。前に進みながら、その方向・方法を修正する姿勢が、文明の中で生きる人間の資質である。原発のしかり。広島・長崎の焼け跡に立って、人々は、「核」の恐ろしさをしり、その「平和利用」を願った筈である。その一つが、原発だった。チェルノブイリ、スリーマイル、そして福島・・・そのひとつひとつに、我々は何を学んだか・・・その事が真剣に問われるべきであって・・・平和利用の願望を捨てるべきではないと、私は考える。

しかし、絶対安全は存在しないのだから、その量は、必要最小限、そして、安全性に関する研究は無限に続けられるべきだろう。その傍に、今回newsでしった、小さな発明の結果が、大きな効果を発揮するのでなければならない。小さなethanol・Plantの存在も、人間が「原発」を捨てるのではなく、永遠に、その安全性を追求し、安全な、大量エネルギーの生産装置として、人類文明の発展・拡大に寄与させるべきである・・・と、私は考える。