期日前投票を済ませて・・・・

土曜日に「期日前投票」を済ませた。市庁舎の片隅で・・・と、言っても本投票もここで行われるのあだが・・・・小選挙区の投票箱も前には、人の良さそうな、どこぞの区長さんらしい方が笑顔で迎えてくれた。そして、比例区の前には、行政・課長クラスの様ないかめしい中年が横柄に構えて、投票に訪れる人々を睥睨していた。期日前投票をする理由を問われるのが、期日前投票を嫌う理由にする人も、周りには多いが、日頃に余程清潔な生活をしているのだろう。全くnonsenseとは思うのだが、「統計」として知りたいだけなのだろう。期日前投票を嫌う、もうひとつの理由は、場所が限定されるので、不便だ、遠い・・・だのの理由があると言う。新装スーパーのopenには、何を措いても駆け付けるのに、選挙となると御託を並べる・・・アメリカの大統領選挙・・・TVに見るだけだが・・・の様な明るさが、我国の選挙にはない、一つの理由なのだろう。

選挙の結果は、所詮、国民・・・大衆、庶民・・・の肩に負わざるをえないのだから、特段にいかめしくする必要もないと思うのだが、大衆自身が、国民自身が、いかめしさを求めているらしい。私の周辺でも感じる感情である。「もっと、楽しくやれば・・・」と、言っても、真面目にやるべきでしょうと・・・日常の愚痴は脇に於いて、ごもっともな答えである。

もう決めたのですか・・・nonsenseな反応が滑稽である。先のブログでも書いた様に、「公約」とは「猫いらず」と裏腹である。アメリカとの戦争に負けて手にした「政治」であり、選挙である。其処から、数十年の間に、何処まで、その成果を手中にしてきたか・・・それは、戦後の政治史を、各自で紐解くしか、理解の方法はない。しかし、その理解への努力の中で、雨後の筍の様な政党も含めて、叫んでいる「公約」が、多少なりとも「良薬」であるか、はたまた「猫いらず」か、の判断は付きそうなものである。

恐らく、公約三題は、「消費税」、「TPP」、そして「原発」であろう。全てについて、国民の負担、思考を求めない政党は、そのまま「詐欺師」・・・おれおれ詐欺に等しい。この「三題」を、「だから、だから・・・」と繋いで叫ぶ、大バカ党首もいるが、この政党は、結党以来、このオーム的発言を来る返しているのである。
私は、消費税;30%は必要・・・無税の国家において、国民は奴隷である。負担を覚悟すれば、自らが苦境にある時、多少の負担の軽減を望むだろう・・・つまり、格差を少し小さくすること・・・それが出来るのは、税の負担幅大きくて可能なのである。
TPP・・・反対とは開国なき「攘夷論」であろう。技術で追い越されれば、自らが滅ぶことは避けられない・・・酔生夢死の中にいれば、静かに、安穏に死することが出来る。美味しいものには対価を惜しまない・・・その文化が存在すれば、外国に遅れを取らない限り、怖れる必要はない。我が祖先は、その苛酷な条件を、自らの技術で凌いで、東洋の盟主にならんと欲を出し過ぎて失敗した・・・しかし、その覇気は誇るべきである。TPP参加で、亡くなる農業なら、存在の意味はない。消えるべきである。
原発・・・今直ぐに、どんどん増設しろと言うのではない。より安全な原発を目指して、我が国土に適した原発を目指して、その努力は続けられるべきである。文明は、energyの変身でもある。その見通しは、人間には出来ないと考えるべきである。

「鉄」の生産に「木炭」は欠かせなかった。しかも、大量に必要なのである。日本の「鉄」の文明は、中国を通り、朝鮮半島から齎された・・・3世紀までは、奴隷と交換に「鉄片」を入手・・・輸入していたのである。しかし、殷王朝以来・・・歴史に証明される所では・・・の戦乱の繰り返し、拡大に対応する「鉄」の需要を満たす為に、山の木々を失い、痩せ山を出現させ、大地を黄土化したのである。

日本列島が「宝」の島に見えたのは、この島が、緑付きない島だったからである。砂鉄と緑(木々)が、この島での「鉄」の生産を可能にし、その木々の成長の速さは、この島の「鉄」を付きない宝としたのである。今でも、広島のある地区には、奈良の大仏の「銅」の鋳造の為に大量の木炭を供給し、今なお、」その痕跡が残っていると言われる・・・そして、銅、鉄の精錬で出る「ノロ」埋めた谷が、遊牧に代わり、牛の放牧が始まったとも・・・・話が大きくそれたが・・・「文明」が止まる、あるいは後退する時、人間は「怠惰」になっているのであり、「滅び」の道を辿りつつあると自覚すべきなのである。

日本の台頭で、中国、朝鮮が荒らされた・・・中国・朝鮮の、直近に「偽・歴史」は、その時代を怨差する・・・自らの祖先が、「文明」に背を向けた結果だとは、現代人は自覚しないらしい。莫大な、経済先進国の援助が、現在の繁栄を齎しているが、もし、これを文明の極限だと思い、次なる試練に、再度文明に背を向けるなら、その時、国土は荒廃するだけだろう・・・我が国土も例外ではない。

これだけの事を考えれば、今回選挙の投票を、16日まで待つ理由は全くない・・・期日前投票の理由である。