自民・公明の圧勝・・・

民主党政権が存続し、このpopulismに残余の政党が擦り寄れば、、政友会、民政党の、党内(夫々の)親・軍部の政治家(右翼とも言える・・・例えば鳩山一郎)の煽る国民世論(好戦的な)に擦り寄って、自らの政策・政党理念をpopulism化して「大政翼賛会」なる化物を誕生させた、第二の「亡国」的な政治の時代が渡来するのかと懸念したが、兎も角、今回の選挙の結果で、一応は、その懸念が払拭されたことは喜ばしい。

しかし、公明党はともかく、自民党が、鳩山民主党の二の舞をやらない保証はない。党内には、可なりな「右翼」的細胞を宿しているのだし、右翼・好戦的な政策に走りかねない「維新の会」との連携に走る可能性もあるのだから・・・石原慎太郎が、姿を消せば、橋下徹が、右傾化しても、それほどのものではないだろうが、石原慎太郎が、自民党内の軽薄な議員を籠落する様な事態が生じれば、要・警戒であろう。勇ましい言葉は・・・人をして酔わせるものだから・・・勿論、国民は容易には酔わないだろうから、そんな事態が生じる前に、「投票」に行く習慣だけは身につけておいた方がよい・・・。これは、若い人々への、「老」からの警告である。失う命は、君達の命なのだから。

憲法改正論は、話題としては、かまびすしいものになるだろうが、直ぐに「国民投票」と言う事にはならない・・・と、私は読む。何故なら、一度失敗すれば、今後50年以上は、まな板の上に載せることは叶わなくなるだろうから・・・自民党も、今回の勢力を、このままに維持できるとは考えないだろう。多数政党として存続しながら「世論」を換気しながら、時代の趨勢を読む・・・PAX Americanaが、何時まで存続するのか・・・PAX Chinaに移行したとしても、1,000年は要するだろうから。但し、現実に中国との対立を深める東南アジア諸国との、軍事的連携の為の「憲法改正」は、真面目に、少し急いだ方が賢いのかもしれない。自公民政権に期待するところではある。

しかし、我々は、この数年間に「厖大」な政治経験をしてきた。これだけの経験をしながら、今回の選挙に・・・「誰に入れてよいのか分からない・・・」と言う声をTVにしばしば聞いた・・・私は、mass communication、mediaの傲慢・・・ろくろく取材もしないで、あるいは、自分の知的傲慢を満足させる様な御仁にだけマイクを向けた取材の故であろうと、推察する。

現に、若い母親の一人は、消費税UPは理解できるが、TPP反対を論じる政治家を信用できない・・・と、語っていて、むべなるかな・・・三ちゃん農業に拘り、田圃が売れれば(団地、商業施設等)、豪華な屋敷を、あるいは、介護事業に売り飛ばす農業者の姿を目の当たりに見ておれば、今回の、TPP反対の大物政治家の落選は、大いに納得の出来るものである。

野田総理の言う「後戻り・・・」は、彼、あるいは民主党自身のことだった・・・と、私は思う。鳩山・菅から、あるいは、小沢から殆ど踏みださない「欺瞞」に、国民も気が付いた筈である。「解散」を宣言したまでの野田・前総理のセリは力強かった。しかし、選挙選に突入してからの街頭演説には力がなかった・・・何故なら、演説しながら・・・「俺の入っている事は、少し変だぞ!」と気が付いていたのではないのか・・・大量脱党の時に感じたものを、今回の代表辞任にも思う・・・つまり、国会議員辞職・・・一度は裸になって、捲土重来・・・新しい同志を募って、民主党ではない、新しい感覚の政党のleaderとして、再生して欲しいと、私は望む。