薄氷の上の安部総理・・・・頑張って欲しい!

今年・最期の「週刊新書」に出演した高村副総裁が、「先の退陣劇の原因になった重篤な病が治癒したものではない・・・(効果的な薬の服用の効果である・・・)」と、安部総理の事を語っていた。西欧の感覚では、喋ってはならないことだったのかも知れないが、私は、一つの安心を思った。私が「日本人」だからだと思うが・・・その感覚で、今回の組閣・陣容を眺めると、副総理が「麻生太郎」、そして重要な金融・財政を兼務・・・と、重厚な経済閣僚を拝した、安部晋三自身の「背水の陣」であることを感じる。「安部なくんば麻生あり・・・」と、盤石の態勢を作り上げた「安心」を、国民にも感じて欲しいのだろう・・・と、その心中を察する。

比べて、民主党政権の三人の総理大臣の“体たらく”に今さらながら呆れざるを得ない。総理大臣になるまで安眠を貪り、自身が、酔生夢死の日々を送りながら、棚から落ちて来るだろう「牡丹餅」を待っていたのだろう・・・小沢(代表)は、失敗するにきまっていると確信して、民主党鳩山由紀夫に委ねた。そして、菅直人は、腐った「柿」が、落ちるのを眺めていた。そして、野田は、「俺にしかやれない!」と、満を持して「手」を挙げた。しかし、総理と言う地位が、仕事を与えてくれる、何をするのかを教えてくれる・・・と、思っていたのだろう。「No sideにしましょう」とは、「仕事をすれば“波”がたつ・・・と、安穏を決め込んだ・・・人の良さでは人後に遅れるものではないが、彼の感性は、やはり「政治向き」ではない。この際に、政界から去るべきではないか、あるいは、一平卒として、自民党で学び直した方がいいのでは・・・松下塾の「弱み」である、人間性を強化する意味で・・・。

次の参議院選挙・・・存外に勝つかもしれないが、日本維新の会の存続次第では、存外に苦戦するかもしれない・・・この辺りは、mass communicationの報道の無い様にも依るだろう。「維新大勝・・・」とでも報じてくれれば、自民党の勝利は間違いないが、自民党の勝利に「危惧」を感じさせる報道なら、ぎりぎりの勝利が精いっぱいだろう・・・三分の二は無理と言う事。

年が明ければ、参議院選挙が始まる。予算編成は官僚に任せて、閣僚も、党本部も各地に散って、その政策を浸透させることになる・・・「安部総理の健康」だけが、一抹の不安を残す。4年間を頑張って欲しい・・・そして、次の人材を育て、鍛えて欲しい・・・今、自民党以外に、政治を託せる政党は存在しないのだから・・・。