そんなもの要らない・東京Olympic!

「東京Olympic」誘致の喧伝が始まった。石原慎太郎の、半ば狂気の思い付きから始まった感があるが、何故か、国民の関心が向かないままに始まり、ロンドンオリンピックの好成績・・・実は「金」は少なかったのだが・・・で、athlete達の顔が、出身地の各地で、広く宣伝され・・・moodを盛り上げるに一役買っている様子である。が、案に相違して、世論は動いていないらしい。石原慎太郎・・・都知事引退前は、「悪いのは国民だ!」とばかりの口調だったが、最近は、選挙の思惑違いからか、大人しい。

私事では・・・東京でやることの意味は奈辺にあるのか。私には理解できない。その経済効果も、外国でやってもらえれば、「濡れ手に粟」で、経済への貢献も大きいのではないか・・・何しろ、無駄な出費は要らないのだから・・・競技の模様は、TV・・・それも大型TVで・・・十分に堪能できる。国産TVで視聴すれば、視聴料は免除にすれば、国産TV市場も喜ぶのではないか・・・

何を措いても、東京への一極集中が気に入らない。先に、福岡が名乗りを上げようとした時、東京が、その背中を押すと思いきや、足を引っ張った・・・「東京可愛さから・・・」だと、その心の狭さに、この男の文学的senseを疑ったものだが、どうも、日本の文学者は傲慢である・・・川端康成にしても大江健三郎にしても・・・。辛口評論家だと思っていた、「猪瀬直樹」も、牙を失くして「豚化」してしまった・・・権力の批判者が、これほど権力の魅力に弱いのも、この国のethosでもあるのだろうが、若者が醒めているのが、せめてもの慰めである。

今私が最も期待するのが「関東大震災の再来」である。恐らく、この大都市が地震に襲われて瓦礫化しても、東京湾に大津波が襲って、この都市を壊滅させても、ここに寄せられる「義捐金」は、僅かなもので収まるのではないか・・・全国地方都市に希望を与える朗報ではあっても、日本の悲劇にはならない。況や、東北以上に、中身は高齢化しているのであり、生産性は低く、国家への貢献度は低いのだと・・・経済的dataの示すものとは違って・・・思う。

また、原発停止が続けば、停電も危惧される。Olympic開催中の、大規模な停電も、危惧以上の危惧ではあるだろう。世界に恥を晒す前に、余計なことはしないこと・・・私は忠告する。石原慎太郎の「死花」の国家予算を浪費する必要はない。権力に擦り寄って、己を捨てて、石原慎太郎の提灯持ちの猪瀬直樹に、国民が犠牲になることはあるまい。

自問党も良識あるところを示したいなら・・・Olympic誘致に積極的な助成をすべきではないだろう・・・少なくとも、参議院議員選挙には、大きな「マイナス要因」となる筈である。
世界のOlympicも厖大な無駄を競い合うのではなく、純にsportsの祭典として、参加資格に、軍事費の多寡を、その資格条件に加えるべきだろう・・・・軍事費の低いことが、誘致の条件となるような・・・。特に、国境問題に「熱」を挙げている国には参加資格がない・・・この様な条件を提示して、誘致の資格を与えるべき・・・日本に、その資格があるか、否か・・・考えなければならないが、しかし、福岡市サイズのOlympic・・・常識であって欲しい。と、私は考える。