一個”うん万円”のすいか・・・・

寡聞にして知らなかったのだが、イチゴが、一個・1,000円の時代なのだそうだ。そして次のイチゴのターゲットは、「夏秋シーズン」のイチゴだとか・・・何故か、この時期のケーキに使われるイチゴは、輸入品だから・・・そして、少し以前まで、鳥取産のスイカは、中東では、一個・3万円以上もしていたのだとか・・・流石に品物が多くなって価格が下がっているらしいが、それでも1万円以上はするだろう・・・ニュースワイドショーの経済学者・ゲストが語っていた。

トマトが美味しくなった。きゅういが美味しくなった・・・少し以前には、酸っぱいリンゴが姿を消した・・・ブランド品として酸味を強調するリンゴは、それで価値ものだが・・・。平成4,5年頃だったろうか・・・アメリカ産の農産物の輸入が強調された頃、富津市のイオンに、アメリカ産のリンゴが店頭に並んだ・・・興味があって食べて見たが、とても人間・・・とりわけ日本人・・・には食べられるものではなかった・・・数日後、店員に、売れ行きを訪ねた所、殆ど売れないだけでなく、買物客の顰蹙を買ったので、殆ど全量が廃棄されたとか・・・日本との格差の話である。

嘗て、冬場にイチゴを食べて、日本のエネルギーを語るな・・・そんなことを言っていた経済学者もいた。私の住む団地の周りの田圃がイチゴ・ハウスで溢れていた時期があった。今、其処は、新しい住宅地が造成されているが、結局、イチゴ戦争に敗れた農業者のなれの果ての姿なのだな・・・と、件のワイドショーを視聴しながら思ったことだった。

ウルグアイで、飛行機で、ウルグアイの、広大な土地を借り、日本の狭隘な土地で百姓・・・米作り・・・をしながら、コシヒカリの籾を撒き、その米の美味さをフランスのレストランに売り込んで好評を得ている、日本の農業者の話をしたと思うが、イチゴ、すいかにも、大変革が生じていたことを知った。

TPPで自民党が分裂するのではないか・・・そんな、昨今の自民党の状況である。つまり、TPP参加へのアレルギーが激しい・・・とか。
恐らく、イチゴにしても、すいかにしても、高い関税を払って(相手国の輸入業者が・・・)、高いイチゴになり、高価なすいかになっても、それを欲しがる程に美味しい・・・日本の農業の潜在力を何故認めようとしないのか・・・関税が撤廃されれば、東南アジアの普通の市民が食べられる価格になることも夢ではないだろう。適地生産・・・もちろん、人材的要因も大きいから、その関税障壁が低くなれば、お互いの国民から、国境の壁が低くなり、お互いに「ウイン・ウイン」の感情で、日々の「食」を楽しむことが出来る・・・なぜTPP反対なのか・・・イチゴのブランドが数百種類・・・技術の専有が許されるのが25年間と言うから、少なくとも、25年毎に、新しい品種が生れる・・・。

お隣の中国では地下水が枯渇しかねない状況にある。中国が尖閣列島に近付くのは、数千年後の中国人民の生活の場を求めてのことであろう。中国は狭い国であるにも関わらず、人口は増える一方であると語ったフランス人科学者がいた・・・名前は忘却したが・・・。一つの王朝・政権の寿命が数百年の民族性である。しかも、雑居しながら征服する民族性でもあるし、多民族王朝でも、力の差を認めて服従する国民性である。従って、中国人を招き寄せて「奴隷化」する可能性はある。しかし、馬鹿な人道主義が蔓延る現状では無理だろう・・・私は想像する。

この国土で、「水」が枯渇することはない・・・自然の摂理に反する論理である・・・日野正平の自転車旅行がNHKで人気である。先日、沖縄だったか、奄美だったか、小さな「池」を訪ねる旅が放映されていた・・・視聴者のリクエスト・・・小さな山(丘程の)の裾から、清水が湧き出している光景が感動的だった。水源から湧き出す水を、二段に受ける・・・上段の水は飲み水、そして、二段目は洗濯に使っていたのだとか・・・リクエストの手紙にある。勿論現在は「水道」である。しかし、其処に生れる小さな池は、今も健在・・・日本列島とは、そんな国土なのである。

工夫さえあれば、工業技術・科学技術の傍で、農業を発展させながら島民・国民・民族を養っていける力を持つ国土なのである。そして、その美しい水が、素晴らしい人材を育てる・・・国土を破壊する様な人材を蔓延らせない・・・節度ある文明を勇猛果敢に育てる文化を有する社会を、この水が支えて入いrのである。TPP・・・世界を席巻する農業をそだてるエネルギーに自身を持とう・・・私は、確信する。