アルジェリアのテロ事件を踏まえて・・・BSフジTV・コンパス・1月26日

まず、番組の中のアンケート・・・・
設問は・・・①人命優先で交渉に臨むべきか・・・②交渉せず、事態の終息を目指す。
****アンケートの結果は・・・①;53%、②;47%・・・回答数;184人

可なりliteracyの高い番組でもあるから・・・この様な結果になるのだろう・・・とも思うが、ゲストやSNSで討論に参加している常連のメンバーにも、多少は意外な結果だった・・・と、雰囲気に、私は感じた・・・つまり、①が、もっと多いのではないかとの予想に反して・・・。

番組内での討論に感じたことは、「日揮」の情報収集力、そして、その技術への高い評価ではあった。この企業を一度は訪問したことがあって、その企業雰囲気の素晴らしさを感じた一人としては、身勝手な誇らしさを感じたものだった。そして、不謹慎と取られるかも知れないが、犠牲になった方々に、男の生き様としての“羨望”を感じないでもなかった・・・「男とは、かく死すべきである・・・と」。

この言葉、高卒エンジニアとして、最初に配属された、高熱重筋工場の現場で出会った、「元・特攻兵士」の言葉に由来する・・・俺が生きて帰還した時、親は勿論、祖父母も兄弟も、そして故郷の仲間も・・・誰もが喜んでくれた。しかし、心の何処かに、特攻機で死んだ、上官や部下、仲間が羨ましくもあった・・・と、その心境を、囁くように語ってくれた・・・その声は、今も、私の耳朶に残るものである・・・と。
彼には、時代の男の「生き様、死に様」だったのだろう。

そして、次のアンケート・・・・
設問は・・・①世界に出て活躍したい・・・②海外に出るのは慎重に判断する・・・。
****アンケートの結果は・・・①;57%、②;43%・・・回答数;52人
・・・・・・・・・・・・・人数の少ないのは、対象者が若い層に限定されたからであろう。
しかし、このニュースで、若い人達が怖気づいているとは言い難い。特攻帰りの青年の気概が残っていることを感じさせる・・・。

高度経済成長に、企業戦士として生きた、その誇りを大事にしたいと現在を生きる私である。しかし、その中で、何人かが事故で無くなり、自死もした・・・可愛そうだった。しかし、今は、「可愛そうだった・・・」との感情の中に、生き延びることで、期待するものは「何」だったのかとの反省もある。つまり、もっと厳しく生きるべきだったのではないか・・・「命」を守ろうと“卑怯”な振舞のなかで、命を長らえた恥を思う事もある。だから、もう危険に身を晒すこともない身に、この番組の次の結論・・・だと、私は受け止めた・・・が、理解出来るのだろう。

①何事も、細かく見て行く・・・観察する。
②リスクがあるから、チャンスがある・・・と、言う意識。
③情報に完全はなく、収集にも理解にも、はたまた対策にも時間を要するものである。
④自分自身を守る情報管理システム・技術の重要性。
⑤変えるべきを変える・・・過去の延長線上に未来はない・・・。
--9・11以降、何もしなかった10年・・・喫緊の課題である。
⑥必要な意識・・・情報があれば、それは「平時」。情報がなければ、それは「非常時」。
学ぶべきものが多かった90分だった。