金正温にからかわれた日本のメディア、TV

やるのか、やらないのか・・・迷っている姿は滑稽なのだが、その相手の行動に一喜一憂して慌てふためく姿は、それに倍加して滑稽である。
真珠湾奇襲・・・諸説あるが、3分・危険視、7分・ありえない・・・ものだったのではないかと、考えている。勿論、日本の側は、山本五十六の乾坤一滴の作戦だから・・・「実行」が当然だし、実は、前夜から真珠湾への潜航艇の侵入は始まっていた。僅かな、翻訳に手間取った時間の誤差どころのものではない。潜航艇の一隻は、トラトラを湾の底で待っていたのだし、他の潜航艇も、夫々に動いていたのである。そして、一隻の潜航艇を、攻撃・撃沈しながら、それを「鯨」として処理した、海軍作戦本部の不手際で、真珠湾攻撃は、まんまと成功する。アメリカが「ミッドウエイ」では見事な戦果をあげるのは、真珠湾で、「単純×単純」な作戦で成功した日本海軍に倣って、それに、複数の「単純」の乗算を実行したことによるものである。

そもそも、アメリカは、太平洋で日本と闘う気持ちはなかった・・・相手にならないと考えていたからである・・・北朝鮮が、今日まで生きているのは、そのアメリカらしさが、日本海にも息づいているからだである。しかし、イギリスは違った、大西洋で、痛い目に遭い、ヨーロッパ前線でも苦杯をなめていた。戦力が、ヒットラーに遠く及ばなかったからである。特に戦闘機が不足していた・・・インドを日本に取られたら、大英手国は消滅する・・・そこで、何とか日本をアメリカと闘わせたい・・・諜報機関・M6(いやM5だったか)の暗躍が始まる。

その手始めが、中国大陸の米英の基地から東京を空爆する案だったが、戦闘員が、アメリカから到着しても、肝心の戦闘機が配備できなかった。遂に、大西洋の制海権を放棄して、アメリカの参戦を促す・・・かくして「太平洋戦争」が始まった。

猪突猛進の外交・・・色々な悪だくみが「外交」であることを旨とするアングロサクソンの「掌」の上で踊ったのが、繰り返すが「太平洋戦争」だった。そして、それを背後から支えた力が、まだ経験の浅い、日本のメディア・マスコミ・新聞だった。所詮、日本のメディア・マスコミ・新聞・ラジオは、軽薄なのである。今日のTVも例外ではない。矜持もなければ、誇りもない・・・況や、言論に関する責任感も・・・。

金正温が、ミサイルを上げるのか、上げないのか・・・と、将に競馬の予想と余り変わらない日々の情報を垂れ流しにして、何ら恥じることがない。その為に、定時のニュースを伝えるには、表情も責任も持たない、無表情な「局・アナウンサー」であり、解説的な情報を含んだニュース(ワイドショー?)は、芸能人キャスター(お笑いキャスター)である。入れ替わり立ち替わり、ゲストを呼んで、慣れ合いの解説をし、スタジオに並んだ、これも阿呆面の、主に女性に、納得の首を振らせて・・・ニュースの正当性を主張している・・・のだろう。

アメリカと中国には、「核実験」を通告しておきながら・・・色々とフェイントを掛けて、世界を混乱させる・・・実は、混乱していたのは、日本と韓国・・・韓国が深刻なのは止むを得ない。ある程度は、開き直って、直撃を受けた後の報復の一撃に神経を集中させていたのだろう。反面で日本は・・・フェイントを掛ける北朝鮮の非を、芸能人・ニュースキャスターが、北朝鮮に訴える如くに、TVに叫ぶ。

恐らく、日本のメディアをおちょくり、TVの芸能人キャスターをからかっているのだろう・・・金正温も、軍の関係者も、存分の日本人の狼狽振りを楽しんだに違いない。せめて、ミサイル発射、核実験の実行・・・が、指呼に迫った段階で、きちんとしてアナウンサー、キャスターに置き換えるくらいの配慮がなされるべきだった・・・そして、冷静な言葉で、冷静な表情で、冷静に報道するべきであった・・・と、私は考える。加えて言えば、危機を伝えているらしい報道の中で、「CM」だけはきちんと流す滑稽さ・・・金正温から、からかわれても当然だろう。報道陣の矜持は何処に消えたのか・・・恥を知れ!