小惑星の危険・・・

危ないからとて・・・何処へ逃げ出すのか!・・・と、漱石の声が聞こえそうではあるが、今回の隕石落下地点の調査は、難しい様だ・・・この一帯が、ミサイル・核の基地の一つであること・・・某民放にワイドニュースで聴いたのだが、NHKや、民放のニュースの時間には全く放送されていない・・・不思議がある。地域の住民への影響を考えて、報道管制があるのかも知れない。しかし、あれだけの白煙を靡かせての落下・衝突だから、隠しようもないのだが・・・

100年、200のスパンでは、落下・・・地球から言えば・・・衝突を危惧する陥穽が変なのだそうだ。我々の地球が、その様な環境の中に存在していること・・・そして、太陽系の、そもそもの環境であり、その中の一つの「地球」に生きる我々が、稀なる存在だということになる。もし「神」が居て、そんな所に生きるもの好きを指摘しても、返す言葉もないだろう。その意味では「津波」も同じことなのだが、隕石にしろ津波にしろ、破戒・・・と、人間が騒ぐのは、その“文明”を破壊するからであり、福島の津波の場合は、その文明が破壊されて生じた危険が、騒がれているのである。言うなれば、破壊されて騒ぐのなら、「文明」等というものを、この地球に、太陽系に存在させるな・・・と、言う「神」の立場だろう。隕石の落下・・・地球からみれば・・・そして衝突・・・地球が邪魔な場所にあるだけ・・・自然であり、しかし、その被害は、至って「人工物」である。

しかし、しかし文明は、その隕石を避けるべく発達の日々らしい。その一つが、日本が育てている「宇宙ヨット」・・・何でも、地球に接近しそうな小惑星に、「帆」を打ちこみ・・・立てて、あるいは装備して・・・それを、太陽風で動かし、コースを変更させるのだそうである。先に、半身不随の身になりまがら、小惑星に着陸し、その一部を持ち返った「ハヤブサ」の技術の応用だとか・・・文明とは、成功に学び、失敗に学ぶ・・・・危険な目にあうと、直ぐにヒステリックに怖れる臆病ものには理解できないものではあるだろうが・・・

しかし、世界が、あるいは世界の科学が、隕石の衝突を如何に避けるかを工夫している地球に、多国にミサイルを突きつけて「国交」を迫る愚かな国がある。そして、その国を後生大事に護る、土地が広いだけの、人口が多いだけの経済大国がある・・・面白いと言えば面白い・・・まぁ・・・滑稽と言うべきなのだろう。

「地球にぶっつかってはいけないのですか・・・」。「ハヤブサ・プロジェクト」が、事業仕分けの俎上に乗る様なことがあれば・・・聞かれる台詞かも知れない・・・次の政権交代のことである。