若者の教養に感激・・・・高梨沙羅、大谷祥平・・・

TVに登場する度に、そのプレゼンテーション・・・言い過ぎならば「コメント」・・・に素晴らしさに感激する。あの年頃、社会人・新人の頃、少しさかのぼれば、入社試験会場での「面接」・・・記憶を探る旅に、冷や汗がである。最初に、面接試験に調整した、宮崎の旭化成では、数人の試験官が、宙に舞っていた・・・次の、八幡製鉄では、地元でもあったので、多少の落着きはあったが、当時の面接官の再会・・・10程後に・・・した時、まったく硬直していたそうだ。だから、何を聴かれたのかは、全く記憶にない。

15年ほど以前に、色々と社会活動をしている、少し先輩の仲間に誘われて、環境問題や、地域の諸問題を考える行事に参加していたことがある。数年間をお付き合いしたのだが、丁度「区長」を拝命したころは、何故か、小学校とのお付き合いが続き・・・勿論、区長として、学校行事に参加することはあったが・・・その時に、子供達のプレゼンテーションを聴く機会が何度かあった・・・何やら、小さなメモに書いたプレゼンの内容を早口に読み上げるだけで、聴いている人の顔と眼を合わせることもなく、日頃聴きなれない・・・疑似専門語・・・言葉を並べるだけ・・・聴いている方に、何の感動も与えず、質問の余地も与えず・・・聴いている大人には、わざわざ質問するほどのことでもないのだが・・・会場に足を運んでくれたことへの感謝もないものだった。

「これ・・・プレゼンではありませんね・・・」と、会場を仕切っている先生・教師に申上げ、終わったあとの校長先生も、同じことを申上げたが、全く、意にも解せず、聞き流された。企業では、その20年ほど前から、現場作業員(職制上の階位)への、プレゼンの訓練が盛んに行われて、新日鉄でも、各所(製鉄所)から選ばれたグループ(現場)のコンクールが行われていたのだが・・・その様子を多少は知る私には、何となく、「この子達には、未来はないな・・・」と、そんな事を思ったものである。

9人制・日本バレーの監督・松平康隆監督は、チームが強くなれば、選手達の教養も上がる、話も上手になる・・・と、当時の新聞だったか雑誌だったかに語っている。
世界大会、オリムピック・・・大舞台で活躍する選手のプレゼンの素晴らしさも、そんな時代を経ての、日本人の能力向上と言えなくもないだろう。また、「ゆとり教育」の効果が、現れはじめたと、該教育を評価する向きもある。

私の体験した頃の小学生のプレゼンが、どの様に変わったのか・・・体験する機会もないが、昨日、今日に聞いた、この二人の若者の姿は嬉しい。高齢者の集まりに気が進まないのも、このプレゼンを知ってしまった・・・友人は、禁断の実を食べた(と、言うのだが)・・・所為だろうと言う、さもあらん!