決着のつけられない国家間紛争と「PAX東アジア・・・」とは・・・

世界地図で、トルコの西側に、トルコに接して、多数の島々の存在がある。地図の識別では、殆どがギリシャの領有らしく判別される・・・その前提で話を続ける。恐らく、各島々には、トルコ系、ギリシャ系が、夫々に、比較的平和に暮らしているのだろう。勿論、嘗てのキプロスの様な事態が絶対に生じないとは云い切れないだろうが・・・。この辺りの「知恵」を、教えて下さる方はいないのだろうか!

8日の購読紙のコラムに、ソウル大学国際大学院教授のパクチョル氏のコラムの紹介・・・
*曰く・・・
韓国;パククネ新大統領:::Park
日本;安部晋三首相:::::Abe
中国;習近平::::::::Xi
この三つの頭文字を組み合わせると・・・「PAX」になる。つまり、パクス・ローマナ、パクス・アメリカーナ、パクス・ブリタニア・・・・の接頭語。平和の秩序の意味である。

教授は、この接頭語となる、東アジア・三国の平和の条件として、次の様にかたる。
曰く・・・領土問題は、本質的な部分において現状変更の難しい問題である。相手を困惑させ、威圧的な行動や対話拒否と言う手段を取っても、領土そのものを自国のものにすることは不可能に近く、それは「戦争」を意味し、地域全体の秩序を揺るがすことになる。
そして、そこまで究極的な事態を望む国はないことを念頭に考えた時、領土問題に対する冷静な対応が可能になる・・・・として、次の三原則を提示する。

①相手を不愉快にする言動を自粛すること。
②相手国が見て、現状変更の試行であると捉え得る政策措置を取らないこと。
③他の分野に於ける協力措置を随時導入しながら、想定外の危機発生時には、共に安定化のため尽力する・・・共同安全管理体制の確立。
結論的には、葛藤の地域環境より、平和的秩序を実利とする努力が求められるのは明白である。と。

ちなみに、1982年のフォークランドマルビナス)諸島紛争では、
・・アルゼンチン側;650人。
・・イギリス側;;;260人。
が戦死している。が、今日尚決着はしていない。

今月、同諸島の帰属を問う「住民投票」が実施される予定だが、アルゼンチン側は、その結果を認めない考えを示しており、対立は解消しそうにない・・・。日韓中・・・この三国が戦端を開けば、北朝鮮は必ず戦端を開くだろう。そして、その影響は東南アジア全般に拡大するだろう。教授のコラムは、臥薪嘗胆を誰が担うのか・・・その答えはない。恐らく、対話を繰り返す時間の中に期待しなければならないのか・・・そのこと自体を「平和」とするのか・・・日本の価値は、静かな若者・・・期待したい。