風疹・・・サブリミナル・アドの活用で情報の積極的な提供を・・・

昨年来、「風疹」に関するニュースが多い。子育てが終わって約半世紀・・・「森永・ヒ素ミルク」に怯えたことを思い出す。その少し前には、「ポリオ」があった。水俣の「湯の児温泉」の近くで、ポリオに似た病気の流行が、僅かな期間だったがニュースになったことを思い出す・・・昭和30年ころか?父の口から「水俣」の言葉を聞いたが、その意味は分からなかった・・・そして、水俣病のニュースがかまびすしくなり、その時は、父は口を閉ざしていたが、朝鮮窒素では、幹部の社宅の地域に、漏れた有毒ガスが流れる様になっていて、ポプラ並木が時々枯れていた・・・と、母と思い出話をしていた。そして、50年ほどして、水俣、湯の児を訪れた・・・「こんな美しい海が・・・」と、暫しの絶句だった。思えば、色々な公害病が発生し、被害者の姿が消え・・・人々の口に膾炙されなくなり、忘れられる。

風疹も、そんな人間の無責任が、今回の子供への影響として現れているのだろうか・・・効果的なワクチンの投与で十分に防げるものだと、ニュースは伝える。不安を持つ母親へは、色々な情報を伝えるツールもあるのだと言う。現に、NHKのニュースの中でも、相談窓口の紹介がされている。

しかし、ニュースを見ないでは、伝わらない情報である。オレオレ詐欺、あるは紛いの詐欺の被害が止まらない。最近は、大きな被害しか報道されないようだが、それでも、ニュースを見ておれば、読んでおれば、聞いておれば、被害者にならずに済むのだと思うが、なかなかに、そうはならない。

「風疹」は、母親の胎内に密かに侵入する「敵」である。その怖さを知らないでは、自分に直接には関わらないだけに・・・あるいは、「母親」になる覚悟が自覚出来ていなければ、その対策・・・ワクチンの投与・・・に関するニュースも、目にも耳にも届かない。つまり、その「無神経」さが、生れて来る「子ども」に苦しみを与えることになる。特に、「子育て」が視野に入っていない時期に感染していれば、問題への関心の不在は致命的である。

そして、大事なニュースは、若い人々の視聴の可能性の薄い時間帯に流れる・・・NHKでさえ!・・・況や、民放のニュースは、ワイドショー的なものを除けば、極めて短時間、気象予報よりも短いのではないか・・・とても、広報の役割を果たすものではない・・・つまり、商品販売のツールと化している実体がある。別の表現をすれば・・・TVが、盛りだくさんの情報を視聴者に提供している様に見えて、実は、何らの情報も、あるいは、その情報を知らないが故に発生している「問題の事柄」についてすら、与えられていない・・・と、私は思う。


幼い子供の頃から「学校教育」で・・・の声もあるようだが、これは、反面で、障害者への差別を生みかねない。そこで、私は、「サブリミナル・アド」の方法を考えては如何と提案したい。この広告方法は、禁じ手である。法的にもゆるされていない筈であるが、それだけに「効果的」とも考えられる。特に、若年層に伝える為には、彼等の視聴率の高いプログラムに適用するのが効果的だろう。しかし、世代をまたぐ情報の拡大を意識するなら、全てのプログラム(番組)を対象にすべきかも知れない。享楽的な生活環境には、時にdisciplineを強制するような手段も必要だろう・・・生れ来る「命」のために・・・と、私は考えるのだが・・・諸兄の意見は如何・・・・?